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僕にとってアニメはコミュニケーションツールだった。

社会人になってから年々観るアニメの本数も減ってきて、二次元コンテンツ自体への興味も薄くなってくると、僕にとってアニメとはコミュニケーションのための手段だったのではと思えてくる。

実際、学生の頃はほぼ毎日のように友人と顔を合わせていたのだけど、そこではアニメ・漫画・ゲームなどの話ばっかしてたから、必然的にアニメを観る必要があった。

しかし社会人になり、友人と会う機会も減り、日常的にその手の話をしなくなると、段々と二次元コンテンツの摂取に消極的になった。
単純に可処分時間が少なくなったからというのもあるが、それを抜きにしても空いた時間でアニメを観よう、という気力も起きづらくなっていた。

その時気付いたのだ。
僕はアニメが好きなんじゃなくて、アニメを観て友人と語るのが好きだったんだと。

大学生の頃ラウンジで、何時間も友人とアニメや声優の話をして、そのまま友人宅行ってライブ映像観ながらキンブレぶん回したり徹夜でアニメの一気観した日々を思い出した。

コミケや即売会の思い出も、一人で会場を駆け回った時間よりも友人との打ち上げの方が楽しかった。

中学の頃も高校の頃も、アニメというきっかけがなければ僕は友人を作れなかっただろう。

僕はアニメを通して初めて、他人とちゃんと会話出来た気がした。

アニメがコミュニケーションツールって話は、別に僕に限った話ではないと思う。
社会人になってアニメ観なくなった、以前ほどの熱はなくなった、オタクをやめてただのキモになった、なんて話はいくらでも聞くし、彼らも同様のケースが多いのではないだろうか。

僕のような人間がアニメに昔と同じ熱量で向き合い続けるには相応の環境が必要だ。
周りにアニメについて話せる人間がいるか。どれだけの頻度で会えるか。アニメを観る時間を確保できるか。精神的に余裕はあるか。

これらがいい具合に噛み合わなければ、アニメを観続けるというのも難しい。24分間一つの動画を視聴するというのは、youtubeなどで短い動画に慣れてくると疲れてしまう。もしアニメの一気見をしようとするなら、1クールでも5時間以上。能動的なコンテンツなら兎も角、受動的に長時間拘束されるコンテンツというのは、社会人には中々キツイ。気軽に手を出せる時間でもない。

それでもなんとかアニメに対する熱を持ちたいなら、語り合う友人が必要です。居るなら会いましょう。ないなら作りましょう。

実際僕も、つい最近アイカツ映画を友人と見に行って、ついでに今期のアニメの話とかしてたら多少は熱が復活した。

急に「今期はアニメ20本以上観るぞー!」と学生みたいなノリにはならないけど、ポツポツと5,6本は観ている。

社会人になると趣味すらメリット・デメリットで考え出し、「アニメを観るメリットってなに?」とか考え始めちゃうけど、アニメを観るメリットは友人と語り合うため。それだけあれば十分よ。

ちなみに今期のイチオシはリコリス・リコイルです。

オリジナルでこれだけ面白いアニメが出てくるとアニメ業界も終わってねぇなと思える。原案がアサウラ氏というのも納得。あの人百合とガンアクション好きだかんな……。

アサウラ氏、サインもらいに行く程度には好きだぜ。


皆もリコリコ観ような!


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