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【アラサー貧乏で弱々フリーライターの僕が怪しいネットワークビジネスをはじめました】#1〜妻からの伝言〜

どうも初めまして。私は、しがないフリーライターの上田シンスケと申します。

上がり続ける税金、物価、保険料……。それに加えて、払い損世代と言われる年金も……。今までセコセコと働いてきましたが、例の流行病(はやりやまい)の発生も重なり、仕事をまともにできない期間が続く中で、私はハッとしました。

「自分はなんて危うい状況を続けていたんだろう……」

そして、思いました。

「このままでは良くない。自分が直接、働かなくても収入が入る仕組みが必要だ!」

そんな時に舞い込んできたのがネットワークビジネスの話でした。(※以降、このネットワークビジネスを“マルチレベルマーケティング”の頭文字から「MLM」と呼称します)

ただし、この話が舞い込んだのは、妻にです。

経緯はこんな感じでした。ある日の晩、それほど面白いとも思っていない仕事を自室にてやっていると、妻がやってきて、突然、

「ちょっと話があるんだけど……」

私は何も悪いことはしてないはず……?! と背筋が凍りつきましたが、どうやらそういう類の話ではなさそうでした。

「今日、実はMLMの勧誘受けたんだけど」

妻は、過去に数回MLMで悪質な勧誘を受けた経験があり、超アンチです。勧誘した友人とは絶縁したといいます。どこにでもあるような話ですね。

「結構、悪い話じゃないように思って、始めてみようかなと思ったの」

なんと!! あんなにMLM超アンチだった妻が結構、好感触です。自分もあまりいい印象ではありませんでしたが、そんな妻の様子を見て、ちょっと気になってしまいました。ただ、やっぱりちょっと怖い。なぜなら、私はMLMについての知識が全くなかったからです。

ということで、まずはMLMについて調べてみました!

そもそもMLMって、イメージが悪いけど合法的なビジネスなの? というかマルチ商法とかねずみ講と、どう違うの? そんなところから調べてみると……。

この界隈には、特定商取引法という法律があり、これは「トラブルや詐欺が発生しやすいビジネスにルールを設けましょうね」というものです。その中でMLMは、「連鎖販売取引」と呼称されています。ねずみ講は、MLMと同じように会員を紹介して収益を貰うシステムですが、その取引に商品があれば「MLM」。お金だけのやり取りだと「ねずみ講」という違いがあります。取引に商品を介さずに、人を紹介するだけのねずみ講の方が簡単で魅力的に感じてきますよね。

でも、ねずみ講は、「無限連鎖講」という法律で禁止されています。だから、ねずみ講というシステム自体が犯罪なんですって。MLMは規制こそありますが、ルールの中でやる分には合法のビジネスとのこと。だから、法律的には、なんの問題もないそうなんです。

とはいえ、そういったルールを破って堂々と詐欺ビジネスを行っている企業も蔓延っているのも事実です。今回、妻が挑戦しようとしている企業も甘い言葉で迷える羊を惑わし、山賊の如く金品を略奪する極悪非道のペテン師である可能性も決して低いわけではありません。

その場合、こちらとしては摘発系Youtuberとして一発当てる路線に変更も出来るわけですが。

ちなみに、その会社では法令順守で活動されていて、その辺の教育も行っているとのこと。まぁそら大体そう言いますよね。本当にこのビジネスをはじめて、生活が困窮したり、友達を失ったり、家族と絶縁状態になったりしないんでしょうね? という疑問は一向になくなりませんが、まぁでも、話が進まなくなってしまうので、その辺は一旦思考から外すことにしました。

次に気になるのは、やっぱりいくら掛かるの? どれぐらい収入が入るの? 何を取り扱ってるの? というところですね。

商品は、美容消耗品とのこと。

画像はひとつのイメージですが、限りなく本当の商品に寄せて加工をしています。

商品1つあたりの価格は、高くても2万円以下。入会費も、5千円以下で、入会時のみ商品を複数個、買う必要があるそうです。

入会プランというのは2種類。ひとつは、入会時に購入しなければいけない商品が少ない代わりに、あとあとの報酬に制限がかかる。いわゆる、この商品を自分自身で利用する愛用者向けプランと言ったところでしょうね。

もう一方のプランはその逆。入会時に多くの商品を購入しなければいけない分、あとあとの報酬に制限がかからないとのこと。どこまでも稼げるビジネスプランということです。

妻がやりたいのは、(なんと!)ビジネスプランの方で、入会時の費用は10万円弱……。価格はピンキリだと思いますが、こういうビジネスって、数十万円とかいっちゃうイメージでしたので、それなら私のMacBookよりも全然安いですし、仕事を始める初期投資としては安い方かなと思いました。みなさんはどうですか? 10万円で一攫千金を狙えるって言われたら、挑戦しませんか? 私の妻はしましたよ。

しかし、10万円……決して、安い金額ではないですよね。フリーランスのライターをなんだと思ってるんだという怒りすらも覚える金額です。

でも、妻がはじめようとするMLMの仕組みを聞いて、「これなら……」と思えるルールがありました。

通常のMLMでは、売上に応じて報酬の割合が大きくなるのが一般的です。例えば、10万円だとこちらへのバックが一割だけど、100万円売ったら三割バックなど、売上が多くなるほどこちらに入ってくる金額が大きくなるもの。

でも、妻のMLMはそれが逆なんです。

つまり、最初の取り分が最も大きくて、売上が大きくなるほど、割合が小さくなる。「おいおい、それじゃあ、権利収入数百万円なんて夢のまた夢じゃないか」と思うかもしれませんが、数万円ぐらいなら早く稼げるとも言えるんです。最初の投資が10万円以下ですから、数ヶ月でもとを取れる計算ですね。

そりゃ、いいや。

結局、何をするにしても、最初に出したお金が返ってくるのか、というところが気になりますので、こういう仕組みは正直、魅力的に感じちゃいました。

しかも、辞めたくなったら、一定期間で定期購入を停止すれば、自動的に退会処理されるとのこと。妙な引き止めや、破産する心配もなし!(たぶん)

ということで、ざっくりとしたシステムは把握できました。そして、妻はやる気満々です。

まぁ、もしかしたら妻は、とてつもないMLMの才能を秘めている可能性もあるわけですよ。そして、仮にも成功した場合、今回僕が後押ししたという貸しを残しておけば、5年ほど我慢し続けたバイクの趣味を再開できる可能性もあるわけですよ。ブンブーン!!

ということで、ここは妻に先行投資して、念願のHonda CBRに化けることを期待してやってもらいましょう!! 妻、がんばれ!!!

本当に、妻の力で家庭の収入が増えたら買いますよ、バイクを。車体に、MLMっていうステッカーを貼りますよ。妻、がんばれ!!!!!

そして妻は入会し、MLMに挑戦することになりました。

ひとまず、今回はこのあたりにしておきましょう。

実は私、この時点では入会するつもりはありませんでしたが、結局、妻の後を追うように私も入会することになりました。次回は、その辺りをお話していこうと思います。

text. 上田シンスケ
ゲーム実況者の顔も持つ、関西在住のフリーライター。得意分野は、ゲーム、炎上ネタ、動画、犯罪、家庭菜園など守備範囲は広い。趣味は、バイクとオンラインゲーム。「なんでもやってみる」をモットーに、今回はMLM(ネットワークビジネス)というビジネスを学ぶために、捨て身の覚悟で挑んでいる。この体験記の書籍化を希望する出版社さん、大募集中!

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