オススメ小説「皆勤の徒」【Twitter版】

Twitterにあげたものをそのまま

【#オススメ小説】
「皆勤の徒」
著者　酉島　伝法

今日も閨胞から絞り出された従業者は、巳針を腕に巻き付け製臓物を作り続ける。外に目をやれば廃棄物が棄層を織り成し崖を作っている。
頭上では社長が喉を鳴らし不快な音を響かせ、足下には鸚鵡がぶら下がり従業者の声で意味なく囀ずる。　続きます

表題作とその関連作の短編集。

文字通り、頭を刈り取るヘッドハンティングを行う外回りや、全てに対して敵対するミドリノオバ。
独特の世界観に唐突に現れるごく普通の缶珈琲など、既存語と造語が入り乱れ、読者の頭蓋の内を掻き回す作品。

読み進める内に世界の輪郭が鮮明になる構成となっている

あらすじがあらすじとして機能してないけど、どれかの単語にビビッときたら読んで欲しい一冊です閉じた

ちなみに出てくる単語の半分は辞書には無いので想像してください

専用の副読本(辞書代わり)の「隔世遺傳」も出てます。