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水まわりの掃除は何故イヤなの?



こんにちは!

おそうじインストラクターのKyoukoです。
個人の美装工事の職人でもあります。


皆さんがニガテだと
口をそろえておっしゃるのが、
「水周りのおそうじ」です。

特にお風呂やキッチンは難しく、
私たちプロでも、
できるようになるまでは、
なかなか大変な道のりなのです。


そもそも何故イヤなのでしょうか?

イヤになる理由を探ってみました。



汚れるしくみ


汚れには、使ってできる汚れと、ほっといてできる汚れがあります。

例えば、キッチンなら、
⚫︎油汚れ
⚫︎水やぬめり、石けんカス
など。


お風呂なら、
⚫︎せっけんカス
⚫︎水アカ
⚫︎ぬめり
⚫︎カビ
などです。

家にいる以上、水を一回も流さない日はほとんどありませんよね?そこでできるのが使ってできる汚れで、旅行などで家を空けている間に、溜まった水が腐ったり、水滴を放置してできるのがほっといてできる汚れ、というイメージです。

それに加え、

⚫︎そこに住む人が何の洗剤を使っていたのか
⚫︎間違った掃除の仕方をしていたか
⚫︎環境や水質など、住居をとりまくことなのか
⚫︎ガスの火や何らかの化学反応により変化したものか
⚫︎劣化なのか汚れなのか

…など、汚れと原因の因果関係は、

その家その家をみてみないとなんとも言えないのです。


汚れ=素材+暮らし方+環境


汚れというものは、
①一回の何らかの出来事でできたもの
②回数と時間をかけてできたもの

があります。


①一回でできるものの例えで言えば、
コーヒーをこぼしてはねた汚れ、毛染め剤が飛んでしまってしみこんだ、など。


②回数や時間を費やしてできたものに、排水溝やお風呂の床、水アカなどがあります。

多くの方は、②に対しての事柄に対してお悩みを持たれています。②については、レベルや素材などが関係しており、最悪の場合、一般の方にはどうにもならなくなってしまいます。



自分の問題


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例えば、この写真のように、外遊びに行った際、カバンを地べたに置くのはあり得ない!という人もいれば、気にしないという人もいます。

地面なんて誰が何しているかわかんないのに、という考えの人も多いはずです。


清潔の価値観というのは非常に幅広く、調べれば調べるほど面白いものです。結婚や同棲を始める前に、清潔の価値観を話し合うと、より平和な生活が送れることでしょう。

強迫性障害の方も、最初はほんのきっかけになる事柄があったり、トラウマから潔癖性になるケースもあります。


私の場合は、こういうのは気にしませんが、ホコリや髪の毛は気になるタイプですし、納豆を触ったお箸で他のおかずを触るのはイヤなのに、間接キスは大丈夫、といった価値観です。ちなみにお客様のお宅に行く際は、お客様の価値観を聞きながらやっていきます。

清潔の価値観は、もちろん水まわりのお掃除にも密接に影響しています。


排水溝が素手でさわれる人と、さわれない人がいます。臭いし、ヌルヌルして、気持ち悪いですよね。

素手も手袋も正解はありませんが、私の考え方では、手に傷を負っており、感染症が心配な施設などではゴム手袋をする。しかし自宅の場合、手袋をすると汚れの落ち具合が分からないため、素手でやる方が早くてラクです。排水溝のヌメリは、洗剤などなくてもほとんどの場合落ちるため、手も荒れないんです。

とはいえ、素手でできるようになるのは至難の技。もともと潔癖性だった私が、今に至るまで、数年の月日を要しました。


「イヤだなあ」は価値観が大きく関係している


その感情はどこからきたものなのか

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汚い、気持ち悪い! という感情は、非常に厄介であり、その価値観に至るまでも色々なプロセスがあります。例えば「親」の価値観や、「周り」の価値観が、今のあなたの価値観を決めています。しかし人の価値観は、思わぬところで変わったりしていくもの。

私の場合は、掃除屋になってしばらくは汚いと思っていても、時間との戦いだったため、手袋がいつの間にか外れていた、というワケです。でもそれが良くて、「汚いなあ」をクリアした後の『ラク』感は、尋常ではありません。

清潔の価値観を、ややこしいものにしていたのは自分だったということに気付いてから、考え方もシンプルになっていきました。

写真のドクターフィッシュは、34年の人生で、勇気を振り絞った初体験です。こんなちょっとした事が逆に、ムリだったりするので、人間の心は本当に複雑です。自己啓発の本によくある「なんでもやってみる」とはこういう小さな事も含まれていると思います。

自分が汚いと思っている感情や価値観の理由を考えてみると、面白いですね。


清潔の価値観の由来を探してみると、自分がわかってくる



水まわりの掃除は落ちにくい


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一般のお宅に、このようなヘラがあることは滅多にありません。そもそも、自宅の水まわりの掃除のやり方を、教えてもらった人はほとんどいないからです。

(これは、古い浴室タイプの、水滴を放置してできたもので、薬剤ですら時間内に効かず、やむを得ずに削っている写真です。)


「あなたの家はこうこうこうだから、こうなったらこれを使って、これはダメよ」なんて、新築時や引っ越し時に教わってきたでしょうか?

お掃除についての書籍や、動画は沢山あります。でも、そこには素材のお話や、実際にある住宅のパターンではなく、「誰かに見せる用」の写真しか載っていません。だから参考になりにくく、自分の家と結びつかないのです。私がお掃除インストラクターという職業を作ったのも、これがあるからです。

お掃除のやりかたを体に覚えさせ、様々な住まいの様々なパターンを、そこに住む人のお掃除レベルに合わせてレクチャーしていく。固定観念を壊すことで、掃除のハードルを下げていく。そうすることで、その人たちはこれからも自分の力で、気楽に住まいを楽しめるのです。


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海界で活躍されている掃除屋さん⬆︎


まとめ

水まわりの掃除は、様々な理由から汚れていき、落ちにくい。そして、正しい知識はテレビや雑誌にあったとしても、なかなか自分のことにはつなげにくいですね。そこに触りたくないという各々の価値観が合わさり、結果、ラクしてなんとかしようとし、高い洗剤を買ってしまう負のループに落ちてしまいます。

ネットで検索するときは、まず素材を調べ、それから落とし方や使う道具などを検索するといいでしょう。

そして、一回きれいにした後は、洗剤を使わずにそれを維持する方法を探していくことが、水まわりのお掃除の正しい付き合い方なのです。


ではまた!








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