防ぎたい。現場女子のおっさん化
お疲れ様です。
おそうじインストラクターという職業を勝手に作った、美装工事の職人で、整理収納アドバイザーもしているKYOUKOと申します。
お掃除屋さんなのに、絵や文章を書くのが好きな、2人娘のお母さんです。
※文中の「オッサン」という表現は、単に中年男性を指すわけではなく、行動や言動に思いやりや品がない状態をイメージしています。「おじさん」では弱いんです。
さて、女性の現場進出はチラホラみるものの、まだまだ少ないなと感じている今日この頃です。
女性は力やスピード力は弱いですが、決断力やきめ細かな行動ができる点で、必ず現場に必要な戦力になっていくと思っています!
(まあBBQにハイヒールで行くような女性は除きますが…)
男性社会、偏見や差別が露骨にある古い体制、FAXでのやりとり…
とにかく現場仕事の世界ってのは、進化してる部分と、していない部分に真っ二つにわかれます。
建材や資材はどんどん進化していくのに、人間だけは古いままです。
特に女性に対する態度は昔よりマシになったものの、まだまだだなあという認識。
大きな現場などに行くと、ズケズケと助平なことをいわれます。
私は比較的フランクなため、何か物申すと、
「俺だって人を選んでるから〜」と言われます。
(私なら何を言ってもいいのか…いや違うだろ…)←心の声
ちなみに初対面で、
「お姉ちゃん一人でできるの?」
「そんな仕事俺らにもできそうだな」
「お前さあ」
など、ありえない言葉を使う人とは、基本仕事すらしません。
仕事の話だと言われ、出向いた会食の場では、助平な話ばかりされて、
結局仕事にならなかったことも何っ回もあります。
「既婚者合コンを開いてくれ」
「俺の身体もハウスクリーニングして〜」
(ははははははは。強アルカリ洗剤を原液で頭からかけてもいいかな?)
もちろん自分も若気の至りで見極められなかったのは悪いですが、「私だから言ってもいいだろう」はおかしな話だと思いませんか?
再婚したので、それを知っている人からは、「その人の子供はできないのか?→何故」という話に必ずなります。あまりにしつこい人は、頭の中でユンボで踏み潰したことがあります。
話したくないプライベートなことまで、根掘り葉掘りきかれたりする、この現場の会話のモラルに、嫌気が差していて、自然とそういう会話をする人たちとは、仕事をしなくなりました。
しかし、人には恐ろしく、素晴らしい機能があります。
それは、「慣れ」です。
仕事では100%イヤな相手を避けることはできないので、
自分の「スルーする力」を磨いた結果、
いつのまにかその環境に慣れていた私がいました。
セクハラ慣れは、自分も相手もダメになるため、
露骨に嫌がるようにしましたが、
ある日それ以前の問題に気づきました。
おっさんの中にいると、おっさん化する
そうなんです。
全体的にガサツになるんです。
笑い方も座り方もしぐさも。
昼食はラーメンに餃子に半チャーをかきこんでその後、昼寝をします。
白い長靴をはけばもう無敵状態の星のカービイのようです。
これはセクハラうんぬんとか以前の問題で、
現場のオッサンの中にいることで、
私は「何をいわれても笑い飛ばせるメンタルと引き換えに、自分がオッサン化してしまった」ことが問題だった!んです。
そしてそのせいで“こいつには何を言っても大丈夫感“がでてしまうのかもしれないと気付き、
それ以降、行動や所作に気をつけるようにしました。
情けないけど、つい最近のお話です。
自分が変わると周りも変わる
気付き以降、化粧をちゃんとし、作業服でもきちんとしてみえるように工夫するようになりました。
所作も気をつけ、「作業服だから〜」という言い訳をするのをやめました。
人は何かを変えるとき、たくさんの勇気とエネルギーを使います。
自分の愚かさに気付き、変わるのは、今までの自分を否定しかねません。
でも、作業服じゃない日に、「作業服のままの行動やしぐさ」が出てしまうのは困るなと思ったし、女性として、日を追うごとに綺麗になっていきたいと思うようになったことが、変わろうというエネルギーの源になりました。
いくらでも気を抜けば、この環境でオッサンになることができます。多くの現場女性は、きっと、気を張っていることでしょう。
現場で活躍する女性が、美しければ、その方は本当に努力をしている証だと思います。そんな美しい人が現場にいたら、容姿をほめるんじゃなくて、環境に染まらないその努力をほめてあげて下さい。性別関係なく。
私もうっかりオッサンにならないように注意しますが、今週解体の現場を頼まれたので、危ういところです笑
ではまた!
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