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みんな同調圧力が大好きだ

子供を早期留学させる家庭が増えている。

ここ5年くらい、子供の海外留学の現場を見ているが、一番難しいのが、小学生から中学生だ。

「小さい子なら、すぐに馴染めるでしょう」と思ったら甘い。
この年齢で、すでに海外に馴染めない子どもがいっぱいいる。
「外国人は怖い。できるだけ日本人の仲間といたい」という気持ちが強い子が多いのだ。

彼らは、学校や幼稚園で周囲に同調することを叩き込まれている。
幼くても自分と異質なものと触れ合うことを嫌がったり、年齢を問わず友達になる文化に戸惑ったりするのだ。

さらに、マレーシアの学校では先生から、いきなり「自分の意見を言って」「質問して」と言われ面食らってしまう。
「先生から細かい指示がない」(指示してほしい)とか、
「みんなで成し遂げる達成感がない」
と不満を持つ。
そして「みんなと一緒でいいです」「お母さんが決めて」となる。

「日本の同調圧力がいやだ」とこちらに来る中学生が、
マレーシアではみんなで頑張る一体感がないのが寂しい。自分で考えるの面倒くさい」と言ったりする。
いいところと悪いところは表裏一体であることに気づく。

観察していると、集団に埋没することで安心感を得る子供は、実はとても多い。

言われたことをやりたい人もいる

大人もそうで、自分で決めるのが面倒な人は少なくない。
「やる気はあるので、言われたことならなんでもやります」って人がいる。
「これから、私どうすればいいですか?」「指示してもらった方が動きやすいです」って人もいる。
他の人がたくさんいないと不安な人がいる。
こういう人は新興国には向いてないのかもしれない。

かつての私もそうで、たくさんの人に「いい」って言われてる会社にいないと不安だった。
ランキングを見ては、自分の会社が「上位にいる」と安心したこともある。
大勢の人に評価されていないと不安なのだ。

ところが新興国に来ると、本当に自分で考えないと何も起きない。
全員が「良い」と思う選択肢がないので、自分で判断しなくてはならない。
誰かが私のために考えてくれることは、ほとんどないのだ。
ビザをどうするのか、
単位をどう取るか、
誰も指示してくれないので、違法滞在にならないよう、自分でなんとかするしかないのだ。
ここには安心して任せられる「流れ」がない。

多くの人は(子供含めて)なんだかんだ言って同調圧力が好きなのではないかな。
「子供をグローバルに育てたい」という人の理由が、よく聞いてみると「みんなが今はグローバルの時代だっていうから」「テレビで紹介していたから」だったりすることがある。

そして、最終的に「グローバルなんてつまんない」「やっぱり日本がいい」と言って帰ってしまう。

みんながグローバルになったらつまらない

でもそれでいいんだと思う。
人には向き・不向きがある。
日本の学校で学び、一生日本で生きたって別に良いのだ。その方が居心地が良いと言うことがわかっただけで、きた意味がある。

猫も杓子もグローバルというが、全員が地球市民みたいになったら、多様性のないつまらない社会になってしまう。その意味で反グローバリズムの人たちがいるのは良いことじゃないだろうか。
マレーシアでもそうで、一生自分の村から出ずに伝統を守っている人たちの価値は上がっていく。
ローカルで頑固に生きる人がいるからこそ、面白いんじゃないかな。

全員がグローバルにならなくて良いのだ。


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文筆家&編集者@マレーシア。読者470人の定期購読マガジンでほぼ毎日コラム執筆中。雑誌編集20年。40代で外国に来て、驚きの日々を過ごしてます。東南アジアの人に習った楽になる生き方・教育を発信。書籍「日本人は『やめる練習』がたりてない」が集英社より発売。cakesでも連載中。

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コメント (1)
確かに、地域に残り、守り続け、コツコツと作業を続けられる人がいるからこそ残っている伝統があります。
ポイントは自分と向き合い、"本当にそれで良いと思ってやっているかどうか"だと思うんです。

個性を活かし、適材適所が自然に行なわれる社会だと良いのですが、日本のように足並み揃えて変わった特徴が省かれる教育の中ではそれらを発見していくのは難しくなります。

だから、日本人は一回外に出てカルチャーショックを受けた方が良いと考えています。海外は合わなくて、日本が良いと帰国する人は、日本にずっと居続けて仕事をしているよりももっとその仕事や地域、日本を客観的に見て選んで働くので、やりがいも感じやすいですし、素晴らしい力を入れて発揮します。

一人一人がご自分に合った、ご自分の意識で選んだ道に進めるといいですね^_^
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