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「シャットダウン経済」に必要になる新しい能力とは

こんにちは。
世界中がほぼ「シャットダウン経済」に入ってしまいました。

この生活は私たちが思っているより、少しばかり長期化しそうです。

すると、「家で仕事できる能力」が重要。もっというと、「家で(落ち込んだりストレスをためずに)パフォーマンスを出す能力」です。

病院や刑務所に長期間入っても、耐えられる精神力と近いものがあるかもしれません。
約1ヶ月の引きこもり生活で、この経済下ではどんな「能力」が有効なのか。わかってきたことを共有します。

スカイプやビデオで喋る能力

Youtuberになるなんて嫌だなぁって思ってた人、多いと思いますが、オンラインミーティングも増えて、そんなこと言ってられなくなります。

仕事でも、スカイプで相手をノセる力が必要になりつつあります。

ビデオ越しには、背の高さも、大きさも、匂いも、インパクトとしては伝わらない。

怒鳴ったり、ダラダラ喋ると、相手はミュートしてしまうかもしれません(笑)。昔、三時間も四時間もスカイプ会議で話す人がいて、みんな困ってずっと聞き流してたことがあります(そして、議題がなんだったか、あとでメールで確認する!)

遠隔で相手に信頼感を与えたり、感情を揺さぶる力。つまり、「言葉」だけで信頼を与え、相手を説得しなくてはならない。

同時に発言しない人は「会議に参加してない」のと同義になってしまうかも。

短い文章で誤解なく伝える能力

一方で、わかりやすい文章を書く力、いっそう重要になります。

近所の商店に注文1つ出すのも、電話かメッセージになりました。
何をいくつ、いつまでに欲しいのかを言葉でシンプルに説明しないと、お互いに時間をロスして疲弊します。

相手の時間を奪わない文章、大事なのです。
読まれる文章はいよいよ読まれ、読まれない文章は読まれません。

今回の日本政府を見ていても、「読まれる文章」の訓練が足りないので損してると思います。マレーシア国民が安定しているのは、情報がわかりやすく、透明性があるから。わかりやすさ(マレーシア人に言わせると、それもまだわかりにくいそうですが!)は人を安心させる要素として、大変に重要なのです。

胡散臭くない文章も重要です。最近、広告代理店の人が炎上してるけど、あんまり「うますぎる」文章は「胡散臭さ」を呼ぶ。その嘘に人々が耐えられなくなりつつあるのかな。
日本のパラダイムシフトを感じます。

ゲームのルール変更に対応できる能力

現在、インバウンドが数ヶ月で復活すると考えてる人は、おそらくどこにもいないでしょう。私もそうで、もうインバウンドの仕事による収入は諦めました。noteや新しく始めた編集の仕事で細々、生きていくつもりです。

スポーツ選手も大きく変わるでしょう。
実際のスポーツより、eスポーツが現実にフィットしている時代が始まるかも。

クリエイティブの世界観も同じです。「どんどん稼いで投資しましょう」「こうすれば一生安定」という価値観は、通用しなくなるかもしれません。

映画を見てもつくづく「あ、コロナ以前の世界観だな」と感じるようになりました。

面白いのは漫画家たちが「コロナ以前の世界観がもう通用しない」と悩み始めていること。人々がマスクなしに外出し、自由に恋愛し、集まる世界観が「古く」なりつつあるってことです。
あらゆる業界に変化が起きますから、それに耐える、変わる、辞める力が重要になると思う。

生活を最低限にする力

マレーシアでは元首相が「国民よ、生活レベルの変化に備えよ」と言い出しました。衣食住の「衣」も割とどうでも良くなるかもしれません。

大事なのは、住むところと食べるものですね。

マレーシアでは幸福は「信頼する人との関係」で生まれると定義する人が多い。
身近に信頼できる人を置いておく、というのも重要なハックになりそうです。

嫌な人と一緒に住むことは苦痛なので、自分にとって本当に大事な人を見極める時期でもある。

退屈を紛らわせる能力

人は「考える」ことで喜びを得る生物でもあるから、知的活動については、失わない方が良いと思う。

刑務所に入った堀江貴文さんは、本を毎日読むことにしたらしい。本を読んでるだけで正気が保てると書いてる人は結構いて、事実だろうな、と思います。

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大事なのは、生産量をあげることではなく、「正気を保って生き抜く」こと。
そのために何が必要なのか。答えはみんな違うと思う。

自分にとって大事なのが、筋トレなのか、家族なのか、書籍なのか、仕事なのか。
自分はどこにいて、何が課題なのか、それぞれが考える時期なのだと思います。

それではまた。

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