批判的思考は「先輩・後輩」と相性が悪い

こんにちは。
最近、こんなツイートをしました。

たぶんですが、批判的思考力って、年功序列とむちゃくちゃ相性が悪いんです。中学生くらいから「先輩がえらい」って価値観のなかでこれ教えるの、ものすごく難しいと思います。批判的思考力では、誤謬を排除しますが、「先輩後輩」そのものが、「権威や伝統に訴える論証」になってしまう。

— のもときょうこ🇲🇾「日本人は『やめる練習』がたりてない」（集英社）発売中 (@mahisan8181) November 14, 2020

元はニューズウィークのこんな記事。
日本の学校の先生は、世界の中でも特に「批判的思考」を教えることができてないという話です。

批判的思考が低い日本の教師に、批判的思考を育む授業はできない

批判的思考については、Wikipediaがわかりやすいです。ざっくりいうと「他人の言うことを鵜呑みにしない技術」と言いましょうか。情報を分析して、解答にたどり着くための思考方法です。たぶん、日本で育った人でこれを習った人はほとんどいないのでは。

批判的思考 - Wikipedia

「自分が習ってないコトを教えろ」と言われても、先生も大変だろうなって思うんです。

批判的思考は年功序列と相性が悪い

さらに「批判的思考」って、「年功序列」とむちゃくちゃ相性悪いと思うんですね。

「先輩がえらい」「先生の言うことをきけ」「お母さんの言うとおりにしなさい」って環境は、批判的思考力では避けなければなりません。なんでかって言うと、「先輩後輩」そのものが、「権威や伝統に訴える論証」になってしまうから。批判的思考能力ではあらゆる「誤謬」を避けようとするのです。