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日本社会は「底辺」の人を無駄に作りすぎてるよね

「マレーシアに来るとホッとする」と家族が言いました。
これね……日本から一歩東南アジアに行くと、人の顔が明るいです。

塾の先生が日本語教師になったら、アジアの生徒たち(ベトナムやネパール、バングラ人など)が明るくて圧倒されていると話してました。私もマレーシアに行くたびにそう思います。マレーシアの飲食店で働いているのは、まさにネパールやバングラ、ミャンマーの人々だったりします。

一方、先進国の日本では、特に「勝ち組」サラリーマンの顔が暗いんですよね……。ニュージーランドのガメ・オベールさんが良いことを書いていて。

「東南アジア式『まぁいっか』で楽に生きる本」にも詳細に書いたのですが、では一流企業のサラリーマンが幸福かというと、そうではない例をたくさんみてきました。

一流大学でて、一流会社に入ると、ここでも猛烈な競争があり、ノルマに追われる日々が始まります。さらに「あいつは**支社だから飛ばされたな」「あいつは本社に栄転」みたいに、細かい「上下関係」から永遠に抜けられません。常に「上には上」がある謎な構造なんです。

さらには「あいつの方が顔が……」「あいつの方の背が……」比べ始めたらキリがないのです。
みんな理想が高すぎるんですよね。

その後、別の超有名企業で私の直属の上司が自殺で亡くなったとき、「この社会はどこかおかしいのでは??」と思いました。

エクスクルーシブ教育の結果、こうなっている

私はこの問題は日本の教育と強く関係していると考えています。マレーシアのヴィンセント・チアン博士がこの話をしています。
架空の生徒「ジョン」のお話から始まりました。自分の書籍を引用します。 

 ジョンは小さい頃から「学業優秀で、お金持ちばかりが集まる」小学校に通っています。障害のある人は通えません。
   彼は「自分のグループは能力や財産があり、他の人たちより優れているのだ」と強く意識する環境で育ちます。みんなが「よりリッチ、よりパワフルに、より上へ」を目指すため、競争がいよいよ激しくなります。
  ジョンは、他の人との違いについて強く意識するようになり、「特権意識」が強くなっていきます。この環境では、「差別」が自然になります。
 「これがのちに社会に出てから、ジョンの家族や同僚に対する見下しにつながり、多くの人間関係の問題を生み出します。精神的な疾患に結びつき、うつ病になることもあります。

「自分たちは他人より優れているから恵まれた環境を与えられている」と強く感じる環境にいることが、後々の問題につながるーーというのです。エクスクルーシブ教育には3つの問題があります。

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