「好きなことを仕事にする」は欺瞞なのか
こんにちは!
最近は、「好きなことで生きていけ」「貯金はするな」と言われます。
これとはほぼ真逆の考えの本を読んだのです。
タイトルとは真逆のけっこう厳しい本。
私は真似できませんが、「なるほどな、こういう考えもあるな」と思ったので紹介します。
著者は中国出身のクリスティー・シェンさん。アメリカに移住。30代でリタイアし作家になり、今はカナダに住んでいます。
元々は、中国の小さな村で、大変な貧困の中で育ちました。
貧しすぎておもちゃが買えず、医療廃棄物をあさって遊んだ話。
最初に飲んだコーラが忘れられず、缶を大事にとっておいたエピソードが紹介されています。
IT企業勤務ですが、別に起業して成功してミリオネアになったわけでもありません。
この本のミソは「凡人」「貧しい家庭出身」の人が、
お金と時間を味方につけて労働から自由になる方法、です。
好きなことは(まだ)仕事にするな、の意味
彼女は作家になりたかったのですが、ライターの平均年収1万7000ドルときいて、授業料に費やした金額を回収できないことに気づきます。
ただ、情熱に従うことが人生のカギだといった言葉こそが最大の嘘なのです。
統計的に見ると、情熱に従った先には、失業や不完全就業が待っているのです。貧しく育った私たちは知っています。次の食事にはどうすればありつけるのか、今月は電気と温水のどちらを取ろうかなどと悩んでいるとき、人は毎日ウキウキした気分で朝を迎えることなどできません。
(「Fire 最強のリタイア術」クリスティー・シェンより)
「好きなことは、(最初は)仕事にするな」と言います。
彼女の主張は、「Pay-over tution」(POTスコア)を基準にキャリアを選ぶべき、です。
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