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将来海外に出たい人が、エリートだけの学校を選ばないほうがいいと思うその理由

こんにちは。

最近、現実の日本人と話していて感じるのは、「多様性なんてお題目だ。どうでもいい」と思っている人が多いなということ。

実際に日本で生活していて、障がい者や外国人と関わるシーン、ほんとに皆無ですもんね。おそらく、日本で一生生きていく人はそれでいいと思うのです。

しかし、将来、もし留学したいとか、グローバルでビジネスしたいとかいうのなら、若干考えを広く持っておいた方が良いです。

なぜかというと、ほとんど人はいずれ「インクルーシブされる側」になっていくからです。

教育に関する「バリア」には言語も含まれる

アメリカの大学院で以前、教育に関するバリア(障害)について学びました。

この話をすると、「私には障害児の話は、全く関係ありませんから」といって、話をおしまいにしてしまう人が少なくないのです。

が、実はこれは大変危険だと思います。

途中で障害を得ることもあるから? まあそれもそうなのです。が。

なぜなら、このバリアの授業の中では「言語ができない人」が含まれており、日本では、マジョリティーの側でいる側の人も、海外に歩出た途端に英語ができないマイノリティーに分類されてしまうことがほとんどだからです。

これ、最後の課題の文章です。日本語に訳してみます。

これまで、このコースでは、一つの教室にいる生徒がどのように異なるかを無数に考えてきた。
身体的・感覚的な障害や健康障害、認知的・感情的・心理的な違い、人種・民族・性別・文化・社会経済的・言語的なばらつきの特徴とその意味について検討してきました。
これらの多様な生徒の特性がどのように学習の障害となるのか、また、教師がどのように指導を修正し、多様な生徒のニーズを満たし、教室のすべての生徒が同じレベルの学習を促進することができるのかを検証してきました。

「言語的なばらつき」に注目してください。

この「言語的なばらつき」の中で学んだのが「ELL」です。
ELLとは、「English Language Learners」の略で、英語ベースの世界では、「英語ができない人」。

英語圏の留学や、グローバルビジネスの世界では、私を含め、多くの日本人がこの枠に入るのです。

日本語で学んでいたときには、マジョリティーの側だった人が英語に行った途端にマイノリティーの側になります。

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