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「人生とは10%は自分で作るものだが、残りの90%はそれをどう受け止めるかだ」

こんにちは。

「何かいいことないかなぁ」
OL時代の口癖です。周りのみんなも言ってました。口癖って移りますね。

「いいこと」ってなんなんだろう。

宝くじが当たるとか、突然玉の輿に乗ってお金持ちになるとか、都心の素敵なマンションに住むとか、そんな感じでした。幸せになるにはお金やモノがないといけない、とどこかで思ってたのかな……。

ところがマレーシアにきたら、日本よりずっと何もないのに満ち足りてる人がいる。どうしたものかとずっと不思議でした。

先日こんな本を読みました。
南の島に移住された方が、集まってKindle出版されたものです。スマトラ島に移住した美紀子さんが、こう書いてました。

自然からのメッセージって暖かいなって思います。
一方、日本にいた時に受け取っていたメッセージって、そこら中にある広告や情報から無意識に受け取っていたメッセージだったんですよね。
商品やサービスを売るために「不足の世界を感じさせる」ためのメッセージ。
(中略)
広告や情報情報って当たり前に溢れていて、それがまさに疲れる要因だなんて思っていませんでしたが、不足の世界を感じさせられるメッセージは疲れるんだなと改めて思いました。
自然界は常に充足の世界なのです。

確かに……と思いました。
日本で心の奥底にあった不安の多くが「他からそっと入ってきた不足のメッセージ」でした。

「足りてる」と思い込む能力が必要なのかな

多分ですが、ゆたかさとは、「足りてる」って思うこと。
「足りてると思い込む能力」かなー。

ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史  文明の構造と人類の幸福」によれば、人間と猿を分けるものの一つが、「思い込む能力」なんだそうです。


猿は、宗教や会社、物語を信じません。バナナや魚をめぐって争うことはあっても、約束や宗教など、「存在するかしないかわからないもの」を信じて協力したりできないです。

人間は「実在しないモノ」を信じることで、大きな力を手に入れました。
「大勢で協力する力」です。

国、お金や会社、ブランドという「あるかないかわからないもの」のおかげで、大きな協力ができるようになった。同時にそれはたくさんの「差別」も生み出しました。

しかし、これがなければ、万里の長城も、ピラミッドも、日本のお城も生まれてない。よくも悪くも、人間社会は常に矛盾を抱えています。

ましになった現代

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