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「親切設計」の国から、海外に出てきたときに知っておきたいこと

松井博さんがアメリカと日本の医療の違いを書いて興味深かったです。

まず、日本の医療はものすごく手厚いです。入院期間も長いですし、薬の誤飲がないよう、すべて病院側でやってくれます。一方、アメリカは完全に自己責任です。ガイダンスはPDFで送るから、質問があれば自分でしろ。そんな感じです。これは好みの問題ですが、日本の方がケアされている実感が高いのではないかと思います。
しかし、日本の医療提供者らの負担は相当なものではないかと思います。日本では医師や看護師の長時間労働がよく問題になりますが、アメリカではあまり聞いたことがありません。こうしたことを鑑みると、本当はアメリカと日本の中間くらいが良いのではないかと思われます。


実はこれ、あらゆることに言えるのでは? と思います。
例えば学校です。

「親切設計」の学校から外に出ると人はどう感じる?

日本の学校は、何でもかんでも面倒を見てくれる親切設計。
授業が難しければ、卒業まで落ちこぼれが出ないよう、フォローしてくれます。
食事も栄養の偏りがないように給食が出ます。
健康診断や歯科検診がありますから、学校に行っているだけで、問題が発見されるようにできています。

マレーシアの学校(多分世界の学校どこでも)では、入学は割と簡単にできるものの、落ちこぼれは自己責任。先生から「1学年もう一回やりますか」と言われたり、「どこか塾か何かで補習してください」とか「うちの学校ではもう無理なので他に行ってください」とか言われます。

なので、どうしてもエージェントは、2、3年後を見据えて厳しめのことを言うところが多くなります。

ほぼ健康診断などのサービスはついてきません。
食事も健康管理も、家庭の責任です。

マレーシアの保険はアメリカほど高くはないですが、それでも医療保険は自分で探して入らないとなりません。切れないように、毎年お金を払い続けないといけません。

ビザの管理は自分でします。学校が「あなたのビザは切れますよ」とお知らせしてくれなくて、ビザが切れてしまう人もいました。

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