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グラブはなぜ東南アジアで成功したのか

こんにちは。野本です。
今日は久々にビジネスのお話です。

世界で最も成功している企業の1つ、グラブはなぜ成功したのか。
その秘訣を学んでみましょう。

グラブとは、東南アジアで最大級の、タクシー配車やカーシェアリングの会社です。現在ではフードデリバリや電子マネーにも進出し、大きなIT企業になりました。

本社は今シンガポールですが、2012年にマレーシアで創業しました。

なぜ、マレーシア発のグラブが東南アジアで成功したのか。
私の仮説は3つ。

1 タクシー利用を便利にした
2 人々の生活の糧を与えた
3 海外から来る人の旅行スタイルを変えた

そしてその裏には「徹底したユーザー目線」があります。

1 最初は「タクシー利用体験の向上」だった

最初に登場したとき、「My Teksi」というタクシー配車アプリでした。(Teksiはマレー語でタクシーという意味です)

マレーシアのタクシーは世界一ひどいと評判でした。フレンドリーで比較的親切な国民性にも関わらず、悪い人はどこにもいるもので、特にタクシーで嫌な思いをした人はたくさんいます。料金支払いで揉めたり、遠回りされたり、殺人事件が起きたりとひどいものでした。

最初にグラブのファウンダーのアンソニー・タンは、外国人の友人がマレーシアのタクシーで嫌な思いをしたことに腹を立てたのです。そしてハーバード在学中にビジネスモデルを思いつきます。

これで、遠回り問題も、お金のぼったくり問題もなくなりました。まずMy teksiはこの問題を解決したわけです。

2 人々に生活の糧を与えた

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