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周りが寛容だと人は冒険ができる

昨日の素朴なツイートが気づいたら5000リツイートもされててビックリしました。

マレーシアの政権交代から1週間、誰もが新政府のスピード感に驚いています。野党として初の政権を取った92歳の新首相に対し、「国民がしっかりしよう」という空気があります。

ツイッターのコメントにはいくつか「日本ではどうしてこれができないんだ」という声がありました。

マレーシアでこんな思い切ったことができてしまうのは、多分、国民一人一人が異常に寛容だからじゃないかな。

マレーシア、住んでみると分かりますが、信号が壊れていたり、コンビニで店員さんが携帯いじってたり、スーパーでは牛乳が腐ってたりします。
休日は突然変わるし、学校行事は一週間突然ズレたりします。

でも、そういったことに怒ったり文句を言ったりする人ってあまり見ないんですよ。
他人の失敗に対して、揚げ足をとったり、責め立てたりしない文化があります。変化に対して柔軟です。何があっても淡々と日々が過ぎていきます。

この国の人たちは、他人や社会に対して過度な期待をしません。
国がダメなら文句を言わずに他の国を探します。そういう国民性なのです。
他人に期待せず、自分で動く。だから、ある意味寛容なのかな。

さてこういった寛容な社会では、人々は冒険的になりますね。
いろんな実験をするようになります。

新政権、これから色々とあると思います。
うまくいかないことも出てくるでしょう。
国がひっくり返るような大騒動になるかも知れません。

でも、その時に「だからいったでしょ」的に攻め立てる人、多分この国には少ないと思うんですよ。高みの見物を決め込んで、「お手並み拝見」と言う批評家みたいな態度の人も少ないです。冷笑的な人もほとんど見ません。

多くの人たちが他人や国には期待せず、自分の足で立っている。だから自立していて、クールなんですよね。たぶん、私がマレーシア人に惹かれて子供をここで育てようとした理由は、その辺にあります。

日本を、一人ひとりがまず、他人やサービスについて寛容になって行くと、もっと変化が起きやすくなって行くのではないかな、と思います。


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