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ステイホーム中に映画を150本見たら、歴史認識が整理された話

こんにちは。

ちょうどステイホームが始まって1年。
最初のロックダウンで始めた「家族で映画を見る」習慣。
長男の提案で細々とつづき、今150本を超えました。

去年の5月に始めたころの記事です。

ルールは単純です。

家族全員が順番に見たい映画を選んで、全員で見る。
嫌いな映画でも我慢してみる。それだけ。
ほとんどがアマゾン・プライムでレンタルです。

私はミュージカルが多く、長男はホラー映画専門。
夫はなんでも見るので、バラエティに富んだ作品が集まりました。

映画をたくさんみると、歴史が繋がってくる

1920年くらいから2020年までの映画を見ています。
以下は、昨年8月時点のリストですが、こんな感じです。


1920年代

黄金狂時代[The Gold Rush](1926)(無声映画)

1930年代 
コンチネンタル[The Gay Divorcee](1934)

トップ・ハット[Top Hat](1935)

艦隊を追って[Follow the fleet](1936)

有頂天時代[Swing time](1936)

風と共に去りぬ[Gone with the Wind](1939)
1940年代 

ガス燈 (Gaslight) [1940]

独裁者 [The Great Dictator](1940)

心の旅路 [Random Harvest](1942)

カサブランカ[Casablanca](1942)

踊る大ニューヨーク[On the Town](1944) 
1950年代

絹の靴下 [Silk Stockings](1957)

カラミティ・ジェーン[Calamity Jane](1953)

雨に唄えば[Singin’ In The Rain](1952)

エデンの東[East of Eden](1955) 

バンド・ワゴン[The Band Wagon](1953)

めまい[Vertigo](1958)

戦争と平和[War and peace](1956)


家族で議論していますが、製作年月と舞台年月を意識すると、歴史認識が整理されました。

1920年代は「ああ大恐慌があった頃……」「無声映画の頃か」と頭にイメージができます。
1930年代は、大恐慌の後、やたら明るいミュージカルが作られた時代。

1940年代は第二次世界大戦。

ハリウッドではカラー映画が増えつつありました。

戦時中に製作された映画、意外に多いんですね。
「カバーガール」「独裁者」「カサブランカ」などなど。
中には「戦意高揚映画」みたいなのもあるんです。
一方で、戦時中に作られたヒッチコックの「救命艇」は、敵であるドイツ人を人間ぽく描き、批判も多かったようです。

1960年代にはミュージカル映画は終焉に向かい、ロックの人気に作曲を諦める人が出てきます。

いろんな国の映画を見ています

昨年後半からはいろんな映画を見ています。
日本映画、フランス映画、ドイツ映画、北マケドニア映画、フィンランド映画ーー。
旅行に行けないけど、毎日が旅行気分です。

だんだん、縦糸と横糸が増えていって、発見が面白い。

「当時はこれが人気だったんだ……」みたいな驚きもあります。

IBDPで差別を学んでる長男は「当時はこんな表現がOKだったんだな」なんて言って黒人や女性の扱われ方を注意してみているようです。

多分、今現代も歴史から見たらただの点に過ぎない。
物事を少し俯瞰して見られるようになるのが、メリットかなって思います。

それではまた。

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