時間潰しの達人に学んでみる


お知らせ。14日の夜中(正確には 4月15日の夜中)また日本のFMラジオに出ます。番組名は、いつもと同じ「JFN ON THE PLANET」で、マレーシアの移動制限などについて話します。放送時間は、今夜26時30分ごろからになります。
全国ネットの放送で、Tokyo FMなど、JFN加盟各局でお聴きいただけます。

こんにちは!

マレーシアはMCO(移動制限)に入り、もうすぐ1ヶ月。
「家で過ごす」「ソーシャル・ディスタンス」が世界のトレンドになっています。

休めない人、介護や小さい子供を抱えて物理的に大変な人もいる一方で、「退屈に耐えられない」という声もあります。

今日はそんな方に送るメンタルの保ち方のヒント。
テーマは「退屈の解消」です。

「退屈」にどう対抗するか

作家のデヴィット・フォスター・ウォレスは「退屈をなくせば努力は必要なくなる」と言ったそうです。つまり、「退屈を潰せる」というのは重要なライフハックなのだと。

外出禁止を捉える人は、本当にさまざまです。
中にはいろんな視点で捉えている人がいて、興味深い。

おっしゃる通りで、仕事に夢中だった人の「定年後」の辛さもこれに似たところがあるのかもです。

一方で、学校がしばらく休校になって、暇を持て余している学生さんもいます。この学生さんはすごい。「宿をとって引きこもってオンライン留学をする」と決めたそう(この記事、私がインタビューをさせてもらいました)。

「スパルタ式」と呼ばれる英語学校では、外出自体が禁止されてたりします。暇な時間を日本にいながら「留学」期間にしてしまうアイデアも面白いなと思いました。

「けど、それはお金があるからできるんでしょ」って人もいるかもです。
では、お金がかからない趣味を考えてみます。

刑務所で楽しめる趣味を持つ意味



息子が数学に目覚めた頃。
先生が「おめでとう!」と言ったんですね。
「君は一生楽しめる最高の趣味を見つけたよ。数学は刑務所に入っても、楽しめる趣味なんだ」と。

刑務所で楽しめる趣味! その発想はなかった。
彼がいう通り、ホントに刑務所で数学してる人たちがいた。

数学者フィリップ・ガロアは、たびたび政府への抗議活動により刑務所に入れられたのですが、獄中でも数学の研究を続けました。(出典・その数式、プログラムできますか?)

バートランド・ラッセルは、数学者、哲学者、論理学者、教育者、心理学者。彼は典型的なイギリス貴族階級に属し、天才ぶりを発揮しながらも、戦争や政府を批判したことにより、投獄されてしまいます。彼は、獄中で執筆活動をしていたようです。ウエブから引用します。


何不自由なく育てられてきた人間が刑務所に入れられることは、かなり精神的には厳しかったはずですが、貴族階級の人間はそんな時でも優遇されていました。食事も牢獄も彼は特別扱いだったようで、獄中での執筆活動も許されていました。そのおかげで、彼は獄中で新たな著作「数理哲学序説」を書き上げ、次の作品となる「精神の分析」もほぼ完成させていました。
http://zip2000.server-shared.com/bertrandrussell.htm


堀江貴文さんは投獄されたとき、たくさんの本を読んだよう。
一方で、筋トレにハマる人もいたらしい。

塀の中でトレーニングした人として知られるのは、元ドラッグの密売人だったアメリカのポール・ウェイドです。

22歳のときのウェイドはガリガリに痩せていて、体重は68キロ程度。彼は刑務所に入ってすぐ、ここで生き残るには、体を鍛え上げ、自分を食い物にしようと狙う囚人たちを叩きのめせるようになるしかないと悟った。

カリフォルニア州の悪名高いサンクエンティン州立刑務所で、ウェイドは元SEALs(米海軍特殊部隊)隊員に出会った。70歳になろうとする年齢ながらも、戦車のような頑強さを持つ、肝の据わった人物だ。ウェイドは彼から、体を鍛える方法をもっと学びたいと思った。(中略)
刑期を終えて出所すると、試練を乗り越えたウェイドは別人になっていた。

犯罪者の生活に戻るつもりはなく、アメリカを離れ、ロンドン郊外に移り住んだ。そこで刑務所での経験を、他のどの自重トレーニング・プログラムとも異なるフィットネスの形にまとめて、「ポール・ウェイドの囚人コンディショニング・プログラム」として発表した。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2017/10/post-8607.php


一方、「何もしなくてOK」な人もいると思う。その場合は無理に何かをする要ないのかも。何かを成し遂げる必要はないし、ご機嫌に過ごせるならなんでもいい。

長い人生、誰でも病気で入院したり、動けなくなったり、思うように行かないことがあります。そういう時に、自分で自分を満足させられると楽になりそうです。


それではまた。

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