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ほぼ無料で大学院まで行ける時代になった

こんにちは!

教育費の高騰が話題ですが、同時にお金をかけない教育もずいぶん進化したよ、というお話です。

自分で学びたい人にとっては、割といい時代になりました。

大学教育までほぼ無料で可能になった

今や、オンラインでなんでも学べる時代です。

英語さえやっておけば、小学校から高校課程まではほぼカーン・アカデミーで無料で学べます。国が女性に義務教育を与えない国ーー例えば、アフガニスタンでも、自力で英語を身につけて、高等学校課程まで学んで、大学にいったスルタナさんのような人もいます。

マレーシアでは塾がわりに使っている学生が多いです。塾がわりといえば、このほかに「Save my Exams」のような自主学習向けのサイトがたくさんあり、長男の学校でも多くの学生が使っているようです(塾に行っているお子さんは知らないです……というか、塾に行く暇がない!)。

長男はほぼ教科書を買っていないのですが、それでも試験勉強ができます。

Edxやコーセラ、ソフィアといったシステムでは無料で大学の聴講ができます。例えば、米国のMITはほぼすべての授業を無料公開しています。Edxなどには「マイクロマスターズ」といって学位をとって進学できるコースもあります。

学位が取れる大学もあります。「University of the People」は無料の米国のオンライン大学です。「最小限のコストで高い教育を受ける権利は誰にでもある、一部の人の特権ではない」がコンセプト。国際バカロレアと提携しています。

短期大学も、大学も大学院もあり、コンピュータ・サイエンスやMBA、教育学などの学位が取れます。

先生の負担を減らすためにピア制度というのがあり、学生がお互いの論文を採点し合う仕組み。さまざまなことがほぼオンライン完結しており、人の手を煩わせなくても、数千人の学生が学べるシステムになっています。

厳密には試験を受けるときに数万円かかるので、4年生大学の卒業には日本円にして30-50万円ほど(課程によって異なる)必要ですが、これもえない人は、さらに奨学金を申請できます。

語学も随分無料で学べるようになりました。コンテンツはYouTubeやPodcastに転がってますし、例文や単語暗記の初歩にいるのなら、Duolingoが使えます。私もDuolingoでインドネシア語を3年やり、基本的な会話はできるようになりました。

「必要なのはやる気だけ」の時代

さて、こうして教育が無料になってしまうと、「あれ? そもそも、じゃあなんで教育に高いお金を払うんだっけ?」となります。

カーン・アカデミーやオンライン大学になくて、普通の学校や塾にあるものーー「保育」「場所」「施設」「コミュニティ」「人間関係」「強制力」なんですね。

このうち、大きいのは「現実にあるコミュニティ」と「強制力」じゃないかなーと思うのですね。小さいうちには「保育の機能」も見逃せないかなーと。

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