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2024年の情報発信のキーワードその2「大きな空間から小さな空間へ」

これから配信したい人が知っておくべきトレンドについて、前回は、トレンドその1「専門性と親しみやすさ」について紹介しました。

今回はトレンドその2の「大きな空間から小さな空間へ」について書いてみます。

大きな空間から小さな空間へ

WIREDでのイーサン・ザッカーマンは、「大きな空間(XやFacebook)から小さな空間へ」というトレンドを紹介しています。

イーロン・マスクがとりつかれたように“破壊”を進めたTwitterも小さな空間と化し、過激派にとっては安全な空間に、そうした意見に同調しない人々にとっては危険な空間になっている。オンライン掲示板「Reddit」は長年にわたって時事問題について情報の裏付けとともに語られる最もエキサイティングな空間のひとつだったが、イーロン・マスクのように収益重視の方針を選んでからユーザー数が減少している。一部のスレッドはDiscordへと移行した。そこならReddit上の何千ものトピックと内容が重なることがなく、自分たちが選んだルールを完全にコントロールできるからだ。

2000年代後半から始まったX(Twitter)そしてメタ(Facebook)というソーシャル・メディアですが、これは大きな空間に人々を纏めてしまおうとする試みでした。

私が最初のFacebookの本を書いたのが、2011年。

家族や友達のつながりを意識したFacebookに対し、当時のTwitterは「従来のコミュニティを超えて、世界中の人々が繋がれる場所」を目指していました。

けれども、本来人は、そこまで「赤の他人」と繋がるようには、できていないと思います。そもそも、1億人も2億人もの人がいる空間にいたら、疲れてしまうのです。

そのことにようやく人々は10年経って気づいた、というわけです。

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