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何かあったらすぐ転校するとどうなるか

こんにちは!

少し前、近藤弥生子(Yaeko Kondo)|台湾在住ライターさんが、オードリー・タンさんの両親の子育て方法について書いておられました。

小さい頃から心臓の病気があり、賢かった彼女にとって、学校は苦痛の場所だったようです。

驚いたのは、10年で10もの学校に行っていることです。

「学校や先生、クラスメイトたちに風評被害があると申し訳ないので、これは絶対に訂正させていただきたいのですが、私がいじめにあったのは小学二年の1年間だけです。私は3つの幼稚園、6つの小学校、そして中学は1年間だけと、10年間で10の学校に行っています。何かあったらすぐに転校するので、いじめがずっと続いていたわけではありません。転校の理由は、私自身の適性問題だった部分もあるのです」

学校って、けっこう向き不向きがあるものです。適性が合うかどうか、それは入れてみないとわからない。クアラルンプール近郊だとこういう家庭、少なくありません。

小学校から、学校に行かせず、家庭で教育した家も知っています。長年付き合っている華人友人は長男の小学校を三回変えてます。長女の中学校も途中で変更です。別の友人は次男の小学校を四回変えました。
「いやだ」といったらすぐ転校です。

長男も、小学校は日本を含めて3つ(短期で通ったところを含めると6つ)、中学校は途中でやめて、ホームスクールで結局は自宅学習に落ち着きました。日本滞在中に短期で通ったところを含めると、8つの学校を経験しています。

オードリーさんに話を戻します。

「学校教育に合わない人」もいるのです

彼は、幼稚園が好きになれない理由をこのように母親に話している。
「みんなで同じことをしなければならないから、学校はつまらない。おやつの前に歌を歌ったり、一列に並んで電車になってトイレに行くし。ご飯もお昼寝も、全部みんなと同じことをするんだよ」
それでも母親は「これも社会の中における教育」だと、学校に行くよう励ましていた。そして著書の中でこの時のことを「これは本当に子どもに申し訳ないことをした」と振り返っている。「当時はただ子どもに団体での行動や生活を教えることだけしか考えず、一人ひとりの子どもの教育ニーズはそれぞれ異なるのだということに気付けなかった」と

同じように悩んでる家庭の方、多いのではないでしょうか。

長男も保育園の頃から「せいぞろい」が嫌いだと言いました。
なのに私は学校を嫌がる長男を校門まで引っ張って、無理やりいかせてた時期があり、やっぱり後になってから、「申し訳ないことをしたな」って反省しています。

当時の私には、「学校に行く」が唯一の正解みたいに見えてたんですね。

でもそれは間違いでした。

学校教育に合わない子もいるってことを、私は自分の子どもに教えてもらうことになります。

これが本当に理解できたのは、マレーシアの学校に転校し、そこもやめて、ホームスクールで3年にわたる自習を見てきたからです。「学びたい人」にとって学校は苦痛なことは、自分の経験からわかっていたはずなのに、うっかり忘れていたのです。

長男は「他人に合わせて勉強するのが苦痛である」といいました。
それはずっと続いて、結局マレーシアにきた今も、学校教育から離れています。

親の体力も必要になる

ただ、これに付き合うには、親側の体力いると思うんです。
親の立場からしたら、1つの学校に静かに6年通ってもらったほうが、ずっと楽です。本音で言ったら、面倒くさいし、将来だってどうなるかわかりません。学齢期の子供がずっとうちにいたら、仕事だって家事だって支障が出ることもあります。

いろんなところに入れてみて、子供の適性を見て、合わなきゃやめるのは面倒なんです。

私の華人の友人は次男の小学校を四回変えていて、「彼一人に家1軒くらいのお金を使った」っていってます。

3人子供がいる中、マレーシアのサラリーマン家庭でこれを実現するのは、なかなか大変だったはずです。遊びに行ったら、共働きで壮絶な節約をしていて驚きました。でも今、彼はハッピーに過ごしています。
ハッピーじゃなくなれば、また変えるでしょう。

我が家も教育にはかなりお金を使っています。
ただ、自分でも経験して思うのは、子どもに対する教育投資ほど、意味のあるお金の使い方はないんじゃないかな?ってことです。

子供が人生に簡単に絶望しないためにいろんな世界を見せること。
これからを生きる人に、世界は無数にあると知らせること。
逆に、それ以上に意味のあるお金の使い方も、そうはないのかなって気がしています。

それではまた。

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