見出し画像

「1000着の服をもつ人」が陥っている罠の正体

家事代行業のみつばちまぁやさんのnoteが強烈でした。

タワーマンションに住んでいるのに、服が1000着もあり、場所を占有している方のお話です。

お子さんもいないこの奥様が所有している1000着の洋服。毎日違う洋服を着たとしても365着しか必要ないのに、それでも毎週お伺いするたびに洋服が増えているのです。
なぜなら、(1000着もあるのに)モノが多すぎてどこに何があるのか分からない、だから必要なものはその都度買うしかないのです。靴下なんて、段ボールに3箱分も新品があるのに、いつも洗濯物ハンガーにかかっている靴下はボロボロ、そして毎週ダイソーで安い靴下を買ってきていらっしゃる。

片付けの現場ではこの方に限らず、こんな例がたくさんあるようです。

・持っているのに探せない→新しく買う→ものが増える

のループです。
で、保管するための場所代がかさんでいく……。
片付けるために、収納グッズを買うので、さらに部屋が狭くなる。

これは日本のような物質文化に囲まれていると、誰でも陥る罠だと思う。
流行のたびに服買ってて捨てないと、普通に家が魔宮になる。

精神が弱っているときは特にです。

あと、蔵書も注意ですよ。
管理が難しいです……。
蔵書を覚えきれずに同じ本何冊も買う人知ってます。

欲望は刺激される一方で、片付けや整理ができなくなるので悪循環。

すると、「買う」ことが解決法になる癖がついてしまう……。

マレーシアから日本に移住したブロガーのArisaさんが、日本の問題点として「完璧なマーケティング」を挙げていました。

それから、どこでも「限定版」が売られています!
マレーシアにいたときは、よだれを垂らして見てるだけでした。
しかし、住んでみたら、節約との絶え間ない戦いです。当たり前ですよね。

マーケティングが巧妙すぎて、買い物しないでいるのが難しい。

では捨てればいいのかというとそれも問題

では、ただ片付ければいいのかというとそれも問題で。

断捨離が嫌いな方と言うのは自分が購入したものを手放すという罪悪感を感じたくないから、なのだと思われます。
そこにスッ…と入り込むのが「寄付」という行為。これは罪悪感を消滅させ、むしろ「自分がこれまで無駄遣いしてきたのは、まさにこのためだったのかもしれない!」と全肯定するほどの威力があります。

マレーシアでもSDGsは随分前から言われています。

が、マレーシアには同時にコンテナで先進国から(日本を含む)ごみが送られてきてます。「マレーシアは世界のゴミ箱じゃない!」という運動が盛り上がった時期があるくらい。

コンテナごとのプラスチックごみが送り返された例もあるらしいです。日本にも送り返されてたようです。

先進国から発展途上国に送られてくるゴミが大問題になってるのです。

以下は大阪大学を拠点とするメディア研究機関の記事。

そもそも、先進国での衣類の生産量は必要とされる量をはるかに上回って多く、それに対する消費者の衣類の購入の回転スピードも速いなど、衣類の余分が多いのが現状だ。実際、イギリスでは毎年約540憶米ドルが衣類の購入のために支出されているが、そのうちの30%は着用されずにタンスの肥やしとなっている。そして着なくなった古着も様々な方法で回収されてはいるが、回収量が再利用できるレベルを上回っていたり、寄付されたものでも使えないものが多かったりなど、結局ゴミとして焼却処分されるパターンも多い。

ここから先は

226字
この記事のみ ¥ 300

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。