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日本人の自己評価が下がるのはマーケティングがすごすぎるから? 学校で広告リテラシーを学ぶ高校生を見て考えた

日本からマレーシアに来て一番感じるのは、「日本は広告大国だ」ってコトです。

日本のマーケティングは凄すぎる


世界的に見ても、とくに街にポスターや広告、看板が溢れています。

これを実験的にアートにしたのが、「世界東京化計画」。2016年のベニスビエンナーレに建築家の石井大五氏が出典した作品です。

「世界東京化計画」では、東京とは縁もゆかりもなく、その都市景観も似ても似つかない都市の交換可能な部分を、東京のエレメントに交換し、東京に変容するかどうかを検証を行うプロジェクトです。ニューヨーク、パリ、ブエノスアイレス、コペンハーゲン、ラパス、ベネチアの6つの都市のふつうの風景に、東京のエレメントが少しずつ加わり、最後に東京化された街が出現します。

興味ある方はぜひリンクを見て欲しいのですが、看板や広告をプラスするだけで「東京」になります。
ちょっとした道路標識だけでも、景観に大きな影響を与えることがわかります。

ちなみにマレーシアは規制が厳しく、看板は簡単に建てられませんし、内容にも政府からチェックが入ります。
アルコールやタバコの広告は厳しく規制されますし、子供用のおもちゃの広告も同様です。

規制の良し悪しは置いておいて、少なくとも日本で見るような赤裸々な広告は出せません。

広告はどうやって人を操作する?

さて高校生の長男は、英語の授業で「広告が人を操作する方法」を学んでいます。

まずは広告の歴史から。まず、生徒たちは、フロイトの心理学以降、広告は心理学を使って人々の心を操作していることを理解します。

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