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「自分はこんなにちゃんとやってる」とアピールするための「美徳シグナリング」を考える

こんにちは。
ちょっと前なんですが、kel0tanさんから、面白いコメントをいただいて、ずっと気になってました。

日本在住外国人が感じる日本のコロナ対策の違和感という東洋経済の記事で、日本人にとってマスク着用は「美徳シグナリング(自分が正しい行為をしていることを人に示す行動)」と化しているという指摘がされていて、すごく納得感がありました。なので、外を歩く時は頑なにマスクを外さないのに、すし詰めの居酒屋ではマスクなしで大騒ぎしながら飲み食いして、居酒屋を出るとまたマスクをする。感染対策として考えるとまるで意味不明の行動ですが、美徳シグナリングとして考えれば筋が通ります。

日本におけるマスク着用は「美徳シグナリング」か

気になって探してみた元の記事はこちらです。

ショーン・ブレヒトさんも、日本におけるマスク着用には、ある種の「美徳シグナリング(自分が正しい行為をしていることを人に示す行動)」のようなものがあると感じている。

ああ、あるある、と思うと同時に知らない言葉なので美徳シグナリング(Virtue signalling)ググってみました。アルクのページ。

virtue signaling とは、自分は「virtue」(美徳)にあふれた道徳的に良い人間であるというアピールを、主にソーシャルメディアなどですることです。日本語では、「 美徳シグナリング 」などと呼ばれているようですが、平たく言うと、「良い人アピール」といった感じでしょうか。https://ej.alc.co.jp/entry/20211124-news-english-44

マレーシアではどうなんでしょ。マスクしてる人多いけど、「良い人アピール」は少ない気がするなぁ。

アピールしても見てくれる人が少なそうこの国。

マレーシア人に「なんでまだマスクしてるの?」って聞くと、「やっぱり心配」「元々バイク乗りでしてたかった」「した方が楽」とか、いろいろ返ってきます。私はほぼしてません。

被害者意識と美徳シグナリングの頻度

一方で、Gigazineの記事は、「美徳シグナリング」が被害者意識と結びついているとした研究を紹介しています。

被害者意識を持ちやすい性格の人ほど、「自分はこんなに頑張っている」アピールをしてしまうというのです。
調査を行ったEkin氏らは、人々が自分の苦しみについて周りに話す「被害者シグナリング」の頻度を測定しました。被害者シグナリングを示す頻度が高い人ほど、周囲を気にかけ周りを思いやっているという態度を表す「美徳シグナリング」を示す可能性が高く、さらにそういった人々は自分の道徳心の向上をあまり重要視しなかったことがわかりました。

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