次世代を生きる人が身につけるべき3つの世界団体が定義する「未来に必要なリスト」とは?をまとめてみた
以前、未来を生きる子供に必要なものは、プログラミング? 読解力?
何度か、重要なのは変わり続けるメンタルスキルですよ、と話しました。
今日はここから進んで、「けど、一定のスキルは必要でしょう?」という人へ。
現在、スタンダードになっている「未来のスキル」とはなんぞやという話です。昨今のインターナショナル・スクールの教育では細かい違いはあれど、こうしたものが重要視されています。
3つの世界団体が定義する「未来に必要なリスト」とは?
本日の元ネタは、「Educational theory in the 21st century : Science, technology, society and education. Palgrave Macmillan.(21世紀の教育理論:科学、技術、社会、教育)」という書籍です。
この本、世界の教育の歴史からいろんな教育理論が非常に網羅的にまとまっています。さまざまな研究者が協力し、トルコの先生が編集されていて、イスラム教育についてページを割いているところが西側視線だけではなく包括的です。
私は大学院の図書館で読んだのですが、この辺から読めるっぽいです(多分有料)。
Alpaydın, Y., & Demirli, C. (Eds.). (2022). Educational theory in the 21st century : Science, technology, society and education. Palgrave Macmillan.
https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-16-9640-4
そして、この本では、3つの団体の定義を紹介していました。
です。
いずれも公開されていますので、英文が読める方は原文でどうぞ。
眺めてみてわかることは、「リストは非常に似通っている」ことです。
1)「21世紀型スキル のためのパートナーシップ」(P21)
「21世紀型スキル のためのパートナーシップ」は、2002年に大手テクノロジー企業を含む、教師、教育の専門家、ビジネスリーダーの意見を取り入れて開発されたもの。米国内外の数千の教育者と数百の学校で使用されています。
3つのコア科目と7つのスキルを特定しています。
これ、大学院でも本当によく出てくるリストですね。
コア・サブジェクトは以下の通り。
・英語、読解または国語
• 世界の言語
• 芸術
• 数学
• 経済学
• 化学
• 地理
• 歴史
• 政府と市民
(A framework for 21st century learning. n.d.)
さらに、主要科目に 21 世紀の学際的なテーマを織り込むように学校に依頼しました。
• グローバルな意識
• 金融、経済、ビジネス、および起業家のリテラシー
•市民リテラシー
• 健康リテラシー
• 環境リテラシー
(A framework for 21st century learning. n.d.)
その上、 4C として知られる学習と革新のスキルが必要です。
• 創造性と革新
•批判的思考と問題解決
• コミュニケーション
• コラボレーション
(A framework for 21st century learning. n.d.)
さらに、もちろん、テクノロジーによって推進される新しい世界に適応するためのスキルも必要です。
• 情報リテラシー
• メディア・リテラシー
• ICT(情報、通信、テクノロジー)リテラシー
(A framework for 21st century learning. n.d.)
ライフ&キャリアスキルには以下が含まれます:
• 柔軟性と適応性
• イニシアチブとセルフディレクション
• 社会的および異文化間スキル
• 生産性と説明責任
• リーダーシップと責任
(A framework for 21st century learning. n.d.)
興味ある方は以下からどうぞ。
Framework for 21st century learning. (n.d.). BattelleforKids. http://www.p21.org/our-work/p21-framework
https://static.battelleforkids.org/documents/p21/p21_framework_brief.pdf
広島県教育委員会が日本語版を出しています。https://www.hiroshima-c.ed.jp/pdf/tokubetushien/project/sankou/03.pdf
2)世界経済フォーラムが2015年に想定した16の必須スキル
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