町中で教え子と会うお話
とある日のお話。
駅のホームで、突然声をかけられる。
なんと、今や立派に大学生になったかつての教え子ではありませんか。
よくぞまぁ、マスクで顔の下半分が隠れていたにも関わらず、私を判別できたものです。
本当にありがたいなぁ、と感じてしまいます。
途中で異動してしまったので、実際に学年として携わったのは、たった1年間だけだったんですよね。
一応、卒業式とかには出席したものの、それ以来ぶり。
懐かしがりながらいろんな人の話をしていると、なんと電車の行き先が全く同じことが判明。
その後、一緒に30分ほど電車に乗りました。
大学の状況を聞くと、やはり今年はかなり特殊な状況のようで。
部分的に対面授業を再開したりはしているものの、対面とオンラインを選択性にしている授業もあったりするようです。
教え子は、この状況下、自分の進路をやっぱり気にしているらしく、早々にインターンなど参加したりしておりました。
ただし、自分のやりたいこと、やれそうなこと、親の賛成反対、その中での取捨選択、様々なもののバランスをとり方に苦労しておりました。
自分がいろんな学校で指導していて、やっぱり気になるのは親の押し付けなんですよね。
最初の文系・理系の選択肢も含め、職業についても。
絶対に医者になりなさい、というような方もかなり数は減ったものの、数年に1回くらいは見かけます。
医学部受験がどれだけ大変なのか、わかっていないのかもしれません。
先日、ツイートでも見かけたのですが、親世代が受験生の頃は、まだ偏差値40台後半の医学部もあったからかもしれません。
現代の医学部は、どんなに低く見積もっても偏差値は60中盤を求められます。
また、理系はつぶしがきくということを吹き込まれて安易に理系を選択する生徒も多いように思います。
大学入試の時点での学部の選択でも、親の意思が介在しているご家庭も多いように思います。
薬学部に行けば最悪薬剤師として食いっぱぐれることはないだろう、とか。
とにかく資格を手にすることができるような進路にしなさい、とか。
(そしてその資格が暗に医者を指していることも進学校だと少なくない)
教え子も、大学入試の時点で、自分の第一希望の進路に行けなかったように思います。
だからこそ、善後策の進路選択をせざるを得なくなっていて、必要以上に悩んでいたのかもしれない、とちょっと思ってしまいました。
まして、世の中の状況としても、明るくないニュースが最近多いですよね。
近畿日本ツーリストが人員を削減するとか、コカ・コーラも年内までに900人の希望退職を募る、とか。
自分が就職活動をしていたときは、JRに就職できたら超勝ち組というような認識だったのですが、この状況下では当時の価値観は通用しないでしょう。
基本給の減額はなかったものの、ボーナス3割カット、という記事を昨日か一昨日あたりに見たきがします。
まだまだ、厳しい世の中が続きそうですが、未来を担う子どもたちを育てるため自分も情報を集めて変化に対応していかなければな、と感じます。
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