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校内人事のお話

校内人事、難しいですよね。

少なくとも自分は難しいと思っています。

ベテランの先生でも、分掌の相性が悪いと、かなり苦労されているようにも思います。

相当なベテランの先生でも、仕事に追われてしまって病休に追い込まれてしまう‥そんな事例も目の当たりにしてきました。

特に、公立では教務、生徒指導、進路指導とありますが、その下にもいろいろと細かく分掌がありますよね。

大きく困るのは、誰をこの分掌のトップに据えるのか。

特に教務主任は事務処理モノも多く、書類作成や作業効率のいい人がやらないと、学校全体の動きが止まってしまいそうです。

進路指導主任も、毎年の入試関係には気を遣いますし、道徳や総合のやりくりで頭を抱える方も少なくない印象です。

生徒指導主任は、学校にもよりますが、出動案件などが多い学校だとやはり業務量は多いでしょう。

これら、いわゆる役職づきを誰にするのか、管理職と近い位置でもうまく仕事を回せるのは誰なのか。

ここまでは、学校の中の「上」のほうに焦点をあててきましたが、「下」のほうも考えなければいけません。

誰と学年を組むのか。

誰がどの部活動を見てくれるのか、見られるのか。

相性だってあると思います。

逆に個々の教員に身近に関連してくる内容です。

特に小学校は低学年・中学年・高学年に適した人材配置も大切です。

そして、学年団が小さいなかでどの組み合わせで仕事をするのか。

グループは小さいのに、やる業務量は変わらないですからね。

各学年で会計もあるし、学年通信も作らないといけないし。

中学校であれば、副担任がいる学校もあります。

きちんと副担任として、担任のサポートができ、意味のある優秀な副担任の先生方も多いでしょう。

しかし、その一方で、ある意味では窓際に追いやられてしまっている方々もいらっしゃいます。

はっきりいって、担任の業務量は副担任とは桁違いだと思います。

学級運営もそうですし、保護者との折衝もしなければいけません。

クラス内の人間関係が悪化して問題が起これば、その対応にも追われることになります。

また、理不尽な要求をつきつけてくる保護者の相手をしないといけないこともあります。

この点、私学によってもまちまちです。

ほとんど副担任が存在せず、かなりギリギリの人数で学校を回しているところもあります。

逆に、1つのクラスに担任と副担任を配置して、1つの学級を2人で見ることをウリにしている私学もあります。

ここまでいろいろ見てきましたが、業務量、経験、能力、個性、性格など、様々な要素を勘案して、出来る限り学校がうまく回るように、最大公約数的に人員を配置する。

やはり、考えれば考えるほど難しいと思います。

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