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教員というマルチタスク

先日、ものすごく仕事をこなせる同僚教員のイラストがTwitterのタイムラインで流れてきた。

なんでもかんでもサクサクとこなしてしまう人。

こういう人って職場にいることがありますよね。

公立(じゃなくても)の場合には、とても重宝される人。

これってなんで成り立つんだろう、と考えることがあるのですが、教員のしごとって実は1つ1つはそんなに大きくないものが多いからだと思っています。

企業で、数ヶ月かかるような巨大なプロジェクトとか、そういう感じのしごとではないのかな、と思います。

ちょっと語弊があるかもしれませんが、我々のプロジェクトは、終わりのないプロジェクトで時間がかかるものだからなのかもしれません。

人間を育成するというわけですから。

逆にいうと、そのためにはどうしなければいけないかというと、おそらく一番の近道って目の前の細かい作業を地道にこなしていくことになるのかな、と思います。

そうすると、結局原点回帰で、細かい日々の仕事に全力を尽くすことになる。

小テストの作成でも、採点や丸付けでも、課題のチェックでも、学力に関係することはもちろんそうですし。

二者面談や、保護者への家庭連絡というような家庭向けの細かい気遣いもそうでしょう。

あるいは、分掌の仕事や学年のしごとの分担など、同僚との打ち合わせが必要なものもあったり、教材やテストの選定、修学旅行の業者との打ち合わせなど対外的なものもあったりします。

これらをリスト化して、期限のあるものや、大人数が関わるものから優先的に処理をしていき、合間に自分の仕事や作業を挟み込み、効率的に回していく。

ある意味ではたったこれだけ。

教員の仕事って、最悪誰でも替えがきく、とはよく言われたものなのかもしれませんね。

もっとも、私学の場合だと少し話も違ってくることもあります。

自分の授業が最大の商品だったりすることもあります。

「授業」に関しては、替えが効かない、という視点がちゃんと残っている私学はまだ余裕のある私学かと思います。

そして、人を大切にしてくれることも多いのかな、とも感じます。

どういう職場で、どのように働き、どこにやりがいを感じてやっていくのか。

そういうものが選べると我々も楽だったり、やりがいを感じられたりするのかもしれません。

授業に力を入れたい人、部活を含めた勉強以外の関わりで子どもたちの成長に貢献したい人、いろいろいると思います。

仕事の中でもPCが得意な人、業者との折衝が得意な人、いろいろいると思います。

本当に上手な人は、修学旅行の宿のランクも全然変わってきたりしますので。

いずれにしても、我々の側に余裕がないと、1つ1つの仕事に追い詰められて、クオリティも下がっていってしまうのかな、とも思います。

絶対的に余裕が日本の教員には足りていないとは思いますが、それでもある程度の時間はひねり出すというか、作り出すことは可能だと思います。

そうやって効率的に、少しでも仕事をして、パフォーマンスをできるだけ高くして、やっていきたいものです。

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