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安易に医学部志望って言ってくれるけど

その覚悟があるのか!

というお話です。

今年のコロナ禍で、医療従事者に対する待遇が悪かったところもフォーカスされ、医者志望をやめました、という生徒もちらほら出てきました。

医療従事者がいなくなってしまっては困るのですが、安易な医学部志望はやめてほしいな、とも思ってしまいます。

なぜ、医学部を志望するのか、と聞いても、安定していそうだからとか、収入が高そうだから、というような答えをする生徒もいます。

もちろん、中には使命感をもって志望している生徒もいますし、自分の本意ではないにしても、自分の家が医者だからという場合もあります。

今までもありましたし、これからもあるのでしょう。

自分の身近なところにも医者はいますが、なかなか大変そうです。

まず、そもそも合格するのが大変。

やっぱり医学部って難しいんですよ。

もちろん、学費がものすごく高くて、入学しやすい大学もあります。

しかし、入れば終わりではないのが医学部です。

国家試験もあります。

その合格率でも大学は判断されてしまいます。

学生が集まったはいいものの、国家試験の合格率が悪い大学はやっぱり敬遠される可能性があります。

そこで、合格できなさそうな学生、成績が悪い学生は留年させることによって高い合格率を維持しようとする動きもあるとかないとか。

そしてさらに合格してもその後には研修医として過ごし、その後の身の振り方も様々ありますね。

自分の専門の科も選ばないといけません。

外科を志望する人は本当に尊敬します。

もちろん、産婦人科や小児科などを志望する人もそうです。

極論、みんな尊敬ですが、やはりいくつか大変そうな科はあるような気もします(素人目線ですが)。

さて、話を本題に戻すと、生徒の進路選択のお話でした。

自分自信が持病があって、どうしても直したくて医者を志望するパターンもあります。

そう考えると、自分は教え子の中に意外と難病を抱えている生徒も担当したような気がします。

また、子供の頃に医者のかっこよさに目覚めたという場合もあります。

苦しんでいたときに助けてもらった、などです。

もちろん、それだけで志望するのは大変な、並大抵な道ではないんですけれど、本人に強い意志があればどうにかなる場合もあります。

大学側も若干迷惑、と聞いたことがある(ような気がする)のがなんとなく安定しているからとか収入が高いから、というような場合。

単純に能力が高い人間が合格するわけですが、意思が明確ではないので続かない。

そんなことにもなりかねないので、二者面談をするときなんかは最初の数分はとりあえずキツめのことを生徒には聞くようにしています。

それでも覚悟が揺らがない場合に、自分の進路の実現に向けてどうしたらいいか悩んでいる場合には、アドバイスもします。

もちろん、最終的には自分で自分の進路は決めるものなのですが、好きでもないものは仕事にできないのではないか、とも思ってしまうので、慎重に面談はしています。

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