#46 不条理とともに生きる力~佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』より~|学校づくりのスパイス
今回と次回は「死」と教育の関係について考えてみます。これから生きていこうという子どもの教育を考えるのに、どうしてあえて「死」の問題を取り上げるのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、もし死が存在せず私たちが永遠に生き続けられるとしたら……と想像してみてください。人の生は緊迫感を失って味気ないものになってしまうのではないでしょうか? ならば、教育が死と無関係であるはずはありません。
まず、今回はノンフィクション作家の佐々涼子氏の『エンド・オブ・ライフ』(