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京津畑日記 第12週 9月22日〜27日

ご訪問ありがとうございます。

25日を境に止まっていた案件が動き出したようです。まんじりと待ってくださっていた方々、見えないところで動いてくださった方々、感謝致しております。今後とも一緒に道を作っていけると信じています。

エイブラハム・リンカーン元アメリカ大統領の言葉

もし私が木を切り倒すのに8時間を与えられたら、斧を研ぐのに6時間かけるだろう。
If I had eight hours to chop down a tree, I`d spend six hours sharpening my ax.

チェーンソーを扱う際に大事にされるのは、「目立て」ソーの刃を研ぐこと。ベテランはチェーンソーの音で刃の状態がわかるそうです。
「目立て」や「見立て」「見極め」分野は違っても下準備は大事ですね。下準備から実際に木を切り出すまでの行動も大事。
それではどうぞ。


9月22日(金曜日) 引越し、お店の作り方

仮住まいの京津畑交流館山がっこ にお客様がいらっしゃるので、集落内でお引越し。まだ軽トラックが手元に届いていないから代車で数往復。何度も引越し作業をしていても時間を割いてしまいます。もたつく感じが自分で苦笑いです。荷物を出したらお掃除。

昼前に終わらせて、noteや事務作業。文章を伝わりやすく書こうと意識していますが、前頭葉がすぐにつかれます。

夕刻に終わらせて、大東支所へ向かう。
17時前に滑り込み17時15分終了間際に用事を済ます事が出来ました。手分けして進めてくださりありがとうございました。

次は一ノ関駅近くにあるハルノバさんへ。

9月21日は1周年だったそうです。おめでとうございます。

「自分のお店の作り方」というイベントに参加してきました。協力隊の任務中に個人事業主になる。「生業を築く」こともミッションにありますからヒントを得ようと参加しました。
講師は雑貨屋KOMAを10年に渡り経営されている獄間沢麻衣子店主。

「カフェと雑貨屋はお客様の時間の使い方が違う。自分に合っていたのは雑貨屋だった。本当はカフェをやりたかったのだけど2番目の雑貨屋でよかった。小さなことから変化をつけていけば良い。自分にもお客さんにも正直でありたい。周りに言葉に出すことで夢が近づいていく。」

ご自身の経験から語られる言葉は、優しく響いてきました。参加者の2割は麻衣子店主のファン。お客さまだったみたいで女性が多くいらっしゃいました。

その後交流会で参加者の方々と談笑。偶然にも先日、市役所でお会いしたりんご農家 両磐堂さんとは木の伐り方を研磨しましょう!と、まとまりました。

mのやりたいことをご近所のセンターの方が言われていたり、お互いに重なるところを繋いでいけば、店、仕事は作っていけるんじゃないかな。と思いました。

9月23日(土曜日) やまあい工房

お彼岸です。
早朝から道の駅に出す弁当、惣菜、あんころもちなど大変です。盛り付けやラッピングなどお手伝いしました。

やまあい工房のシールを見かけたらぜひご賞味ください。

午後は、軽トラックのリースのお話を進めてきました。帰宅途中に遭遇した風景に岩手を感じました。一面が黄金色に輝き、遠方の田畑から立ち上る煙が夕陽にあたり、虹色でした。

スマホでは撮りきれない輝き

通常になった異常気象の合間に、少しだけ道を変えて素敵な景色に出会えました。

9月24日(日曜日) 山の学校活動参加

岩手やまんばプロジェクトさんの山の学校に初めて参加させていただきました。
まずはベースの草刈りから。草木が元気な時期は、まず草刈りなんですね。埋もれていた岩が出てきました。35000年前の化石が表面にありました。岩に手を当てるとじんわりと暖かさが伝わってきます。守神の岩なのだそうです。

棟梁から「木が苦しそう」という声を聞き、ナタでぶった斬ってきました。

蔦が絡まる桐。太いメロンのようでした。
桐の上部。葉は虫食いで弱っています。
山の学校のベースは紅葉の木陰

昼食後、プロジェクトが整備する予定の山に参加者8人で入りました。

竹が折れて暗くて荒れています。
ボキボキ
間伐遅れで
杉の木も細っこい
切り捨て間伐
枝振が貧相で育成も良くない。これからが楽しみになります。
ニホンカモシカの足跡
竹の花が咲いた後
竹はこの後枯れると聞きますが、どうなるのでしょうか?

山から降りてマコモダケの畑跡地で今後の展望を妄想していました。京津畑や他の地域でも木を使う循環が生まれそうな話になりました。

妄想を具現化する目的、ビジョン、目標が必要です。隊員期間は、1000日しか残されていませんけれどスタートまでの経過を楽しもうと思います。

9月25日(月曜日) 京津畑の山、自伐型林業

午後、自伐型林業推進協会の中嶋建造氏が一関市の職員らと訪問され、京津畑の山を一緒に見てまわりました。
自分たちもようやく京津畑の山に入って現場の雰囲気を観ることができました。自伐型林業、小さな施業に向けて進んでいく実感を味わえました。

観察したのは
・直径1mのコルゲート管(黒い蛇腹の筒)の上にコンクリートの橋を作らなければ沢が渡れない。
・作業道に岩が転がり落ちている。冬凍る壁面が春溶けた時に崩れる。
・健康造林ではなく県行造林(岩手県が期間を決めて山主から上物を借り、木を育て搬出したときに収益を別ける)は手を出せない。
・杉の枝が上しかない木(マッチ棒の様)はバランスが悪く風で倒れる。
・元小学校の体育館は、谷筋を背負って建てられている。
・山梨という梨の木がある。

作業道のスタートを探る中嶋代表と職員の方々

9月26日(火曜日) 今後の展開ミーティング

中ゴールは
「3年後、地域おこし協力隊を退任する時に50haの山を施業道作り、伐倒、造材、搬出の技術を身につける。任せてもらえる人間になる。」

今後の展望についてのミーティング

今後の活動にあたり、
・ユンボ(バックホー、ショベルカー呼び名が違うだけ)を適切に扱えるように訓練が必要。
・隊員退任後に1年間で5haに作業道1kmの施行できるように技術を身につける。(707m×707m=499849m*2、約5ヘクタール)
・岩手県は幅3m以上の作業道しか補助金が降りない(2023年9月27日現在)
・ドイツの製材機は余すところなく材を加工できる(ドイツ人の自伐型林家に会ってみたい)
・林業以外の収入を持つ事が必須。
課題も含めて話を聞かせていただきました。


午後は、軽トラックのリース契約に行きました。

夜、借家の方と電話でお話しする事ができ、概ねmが住む家が決まりました。今週中に承諾書のやり取りを経て、改修に向けてスケジュールを組んでいきます。

9月27日(水曜日) 借家の確認、溝ほり、マムシ


朝から雨でしたので、これ幸いと借家の状態を観に行きました。カビの匂いはあるものの雨漏りなく、安堵しました。

家の荷物を片付けるための青倉庫に風を入れました。明るいところで見ると獣が入っていた様です。古く干からびた大きめな糞溜まりが出来ていました。雨風凌げて良い住処だったのでしょう。

昼食後は雨が上がったので、体育館に置かせてもらっている荷物から冬服を取り出してきました。広島市から引っ越す日も雨でしたから、荷物もカビ臭がしてました。

加藤隊員宅が雨で水たまりになっていると聞いて、溝を掘りにいきました。ぬかるんでいましたが、おかげで石を取り出しやすかったです。

途中、ツルハシを取りに借家の青倉庫に行きました。!!!マムシ!!!
幸いに逃げてくれましたが、気をつけましょう。

夫婦で穴掘り協力隊

9月28日(木曜日) 京津畑の空

夕陽に照らされた空
虹が出ていました。中央右、凹んだ所から左上に向かって。

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。コメント、質問はお気軽にどうぞ。フォロー、好きしてもらえると嬉しいです。

来週は、育樹祭、仮装で稲刈り、剪定教室の予定です。草刈りは、もちろんついております。
どうぞお楽しみに!

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

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