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フォークとスプーンの座談会

え〜、本日はね、我々の座談会にお集まりいただきありがとうございます。

まずは自己紹介をしますけれど、私はフォークと申します。
生まれた時から頭はセパレートしていて、ツンツン尖っていました。
何度かね、ヘアワックスなんて使ってみましたが、効き目なし。
どんなに時間をかけても、頭は分裂します。
中身は丸いのに、頭の尖りのせいで人から避けられがちですね。
その代わりに、大抵のものは頭で捉えられるので、狙った獲物に逃げられることは少ないですね!
まあ、私の話はこの辺りで。


もう、お分かりの方もいるかもしれませんね。
お隣にいらっしゃるのは、本日のお相手のスプーンさんです。
スプーンさんのターンにしましょう。


はい、私はね、スプーンと申します。
私の場合はフォークさんとは逆パターン。
頭が生まれた時からツンツルテンで、どうあがいても光沢が出てしまうんですね。
ですから、ウィッグなんて洒落たものを被っていた時期もあります。
ただ、困ったことに、ワカメのウィッグを被ったりなんかすると、スープを飲んだときにウィッグが流されてしまうんですよ。
それが、ワカメスープの時は最悪ですね。
私のウィッグが見つからないわけです。
まあ、この話をすると長くなりますから、この辺りで終わりにしておきましょうか。


という事で、フォークとスプーンの座談会スタートです!

フォ:スプーンさん最近何か困った事ありますか?
ス:そうですね〜、強いていうならパスタ食べる時かな〜?あの時間結構キツいんですよ。

フォ:お、パスタですか?丁度私もそのお話をしようかと思っていました。私からするとね、頭にパスタが巻き付くまではまだ許せるんですよ。でもね、パスタが頭に絡んだ後に、皆さまグルグル回すでしょう?アレがね、ものすごくしんどいんですよ。
ス:うわぁ、それは大変ですね〜。勝手にグルグル回転させられて目が回りそうですね…それに、頭に知らない方々がまきつくんですもんね…

フォ:そうなんですよ〜。ペペロンチーノとか、かなりオイリーでしょう?そうなると、勢いよく巻かないと麺が巻きつかないんですよね。だから、オイリーなパスタが来たら、覚悟してパスタを巻かないといけないんです。ちなみに、スプーンさんはいかがでしょう。
ス:私ですか?私はね、顔をメインに使われるんですよ。顔がパスタの受け皿なわけです。どんなに綺麗に顔を整えてもね、フォークを使って顔の上でパスタをぐるぐる巻くわけですから、いつ見てもすっぴん。メイクする時間が勿体無いくらいです。

フォ:あら〜、それもまた大変ですね…せっかくメイクしても崩されるなんて、結構キツイですよ…
ス:そうでしょう?むしろパスタソースで汚れて帰るもんだから、帰ったら顔がトマトソースまみれたったりするんですよ。想像するだけで怖いわ…

フォ:あの提案なのですけれど…
ス:え…私も提案があって…
フォ&ス:私たちパスタ食べるの辞めません?
フォ:うわぁ、ハモりましたね!
ス:ですね!パスタ食べるの放棄しちゃいましょう!!


というわけでね、これからはフォークとスプーンを使って、パスタは食べられなさそうですね(笑)
お箸にに移行したら、それはそれでお箸さんからクレームがきそうですが…
私は、怒らなさそうなフォークとスプーンでパスタを食べようと思います。
ではまたお会いしましょう。


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