かいごの基本 感染対応の動き方①
高齢者施設では、ユニット型、従来型とあると思いますが、ユニット型での経験を紹介します。
●標準予防策の知識と
感染対応マニュアルに従って動く
■ユニット
・10床もしくは20床
・早出職員 中出職員 遅出職員 夜勤職員
早出職員 中出職員 遅出職員
(20床の場合は2ユニットで夜勤一人)
・利用者は個室対応
※利用者によっては部屋での対応が難しい人がいるので接触をコントロールする
・食事:個室対応
食器は消毒液につけて廊下に出す
箸スプーン、コップはユニットで消毒後洗浄
・排泄:トイレ、ポータブルトイレ オムツ
各居室のベランダに蓋付きゴミ箱
(2重ゴミ袋入りで設置)
・入浴:なし 必要に応じて清拭
※他ユニットからの応援なし
医務職員も必要以上に入らないこと
■感染対応中のケアの目標
・感染者は職員か利用者かはわからない
互いが感染予防対策をとる
・拡げない、持ち込まない、持ち出さない
・利用者の健康維持、ADLを落とさない
・事故、ケガ、褥瘡、認知進行予防に注意する
・慌てない、報連相と記録を忘れないこと
■動き方を示す
初日の職員が行った行動、感じた課題を書いておき、伝えていく。無理な業務を最初は入れない。
▼主介護を決める
・朝食の順番
先に自力摂取者に提供、配薬、口腔ケア
介助は居室に入るため音、コールに注意する
・排泄介助の順番
トイレ誘導者、パッド交換、排便対応時は音
コールに反応できるように前後の動きを確認。
・昼食の順番
朝食の動きを参考に微調整する。
・排泄介助の順番
体位変換や陰部洗浄を行い
記録し情報共有する。
・夕食の順番
昼食の動きを再確認する。口腔ケア、
1日の水分摂取量を確認する。
・排泄介助の順番
トイレ誘導者、パッド交換、排便対応時は音
コールに反応できるように前後の動きを確認。
■2日目以降は、初日の動きを参考に情報共有し、解除まて安全に利用者のケアを行う。
■注意点
・入浴がないため皮膚状況注意、
食事介助等で時間が取られる。
→食事介助は慌てず飲み込み確認し、服薬忘れがないようにする。必ず1時間以内に訪室すること。窒息、嘔吐に注意。
・排泄介助時は、皮膚観察を行うこと。
便、尿の情報記録
・職員は居室からの声、
音、転落や転倒に気を配る。
・バイタル測定、表情、風邪症状、活気確認記録
・職員がウイルス、菌を持ち歩かないように
1介助1手洗いまたは消毒実施。
●職員同士で終わった介助、消毒作業等を確認し終了したかまだなのか?確認しながら次の行動に移ること。止まって確認が重要。
●休憩を取り水分摂取、甘い物などでリラックスする。
●事務者、主任、医務職員に時間のある時に報告する。仲間の声を聞く、話す事も大事。
●備品は必ず確認、補充して夜勤を迎えること。●緊急連絡先は必ず見えるところに準備しておくこと。
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