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広大な敷地の妙心寺は時間の余裕を持って

妙心寺は、JR嵯峨野線の花園駅と嵐電の妙心寺駅の間に広大な敷地のお寺です。

京都市街からは離れた郊外にありますが、JR京都駅から電車1本で行けるので、案外アクセスは良いところです。


他の観光地から回るとなると、バスなどを乗り継がないといけない場合もあるので、少し行きにくくなる場合もあります。


妙心寺では座禅体験が出来るようで、修学旅行の市内観光の最終目的地に指定されることも多く、スケジュールによっては、大変な目に遭うこともあります。というか、一度、夕方の渋滞に巻き込まれ、バスが来なくて、子供たちと一緒に走って帰ったことがあるのです。集合時間の遅刻は絶対禁止と言われていたので、必死です。中学生の子達は、平気で走れますが、私はもう命がけ。

大人の観光なら、タクシー使ったりも出来るし、子供たち程、遅刻には厳格ではないので(遅刻は良くないけど)、この時ばかりは、大人って良いなって思いました。

とは言え、渋滞の想定までしてスケジュール調整が出来てなかった私のミスなので、大いに反省しています。

(本当に間に合ってよかったよ)


いずれにしても、京都駅から出発するのであれば、妙心寺は1番に巡るのがおススメかなと思っています。



妙心寺は、先にも書いたように、花園駅の近くにあります。

妙心寺自体が、花園妙心寺町というところにあります。

これは、文字通り、昔はこの辺りがお花畑だったから付けられたそうです。(今は特にお花が沢山咲いているという感じではないのですが。。。)

鎌倉時代末期、当時の花園天皇がこの地に離宮を作り、その後出家し法皇となり、離宮を禅寺としたのが妙心寺のはじまりとなります。

(きっと、花園に離宮・お寺を作った天皇だから、諡号で花園と付けられたのかなと思います)


妙心寺には、JR花園駅からだと南総門へ、嵐電妙心寺駅だと北総門から入ることになります。

写真は南総門。

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境内は本当に広大で、46もの塔頭が立ち並んでいます。

一つの街といってもいいくらいですし、なんなら、地元の人は普段の生活で境内を行き来されたりしています。


広大な境内に、多くの塔頭があり、拝観できるお寺も数多くあります。

妙心寺をゆっくり楽しむなら、半日は欲しいところですが、いつもの通り、修学旅行生にはそんな時間の余裕はありません。


ということで、妙心寺に来たら、ここは見た方が良いよ、というところは、本山の「法堂」と「庫裏」のお寺のガイド付きの拝観です。

ガイドをしときながら、なんですが、やっぱりそのお寺の方からの説明は、細かなことも良く分かり、おススメです。

そして何よりも、「法堂」では、狩野探幽が書いた「雲龍図」を見ることが出来ます。

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中の撮影はできないので、これは、パンフレットの写真なのですが、天井一面にかかれた、この雲龍図は、是非見て欲しいと思います。

狩野探幽は、江戸時代初期の画家ですが、8年の年月をかけて描かれたもので、一切修復がされておらず、当時のままだそうです。

「八方睨みの龍」とも呼ばれて、何処から見ても目があうように描かれているのです。

色々なところで「雲龍図」はみますが、ここのは圧巻だなと思っています。


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また、庫裏は、お寺の台所で、大人数でのお坊さんの生活がどのように行われていたかを説明してもらえます。


本山以外に、通年拝観できる塔頭は「退蔵院」「大心院」「桂春院」、時期によっては他のお寺も特別公開されている場合があります。


中でも「退蔵院」は、本山「法堂」からもすぐ近くで、枝垂れ桜が有名です。

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お庭も素敵。

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「退蔵院」は広くて見応えがあるので、時間の余裕を持って入られた方が良いと思います。


修学旅行では時間がなくて、塔頭まで回ったことはないのですが、2回3回と京都に来られることがあり、妙心寺に行こうと思ったら、他のスケジュールを詰め込まないことをお勧めします。



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