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まだまだ新しい平安神宮

平安神宮のある岡崎公園は、平安時代から室町時代までは六勝寺と呼ばれる、大きなお寺があったのですが、応仁の乱後衰退し滅んでしまい、その後はずっと人家もまばらな空き地となっていました。
ところが、明治時代に近くの蹴上に琵琶湖疏水が引かれて、日本初の水力発電やインクラインを利用した水運が開発され、にわかに注目の場所となりました。


この空き地を利用して、明治28年(1895年)に、平安京遷都(794年:鳴くよ鴬平安京ですね)から1100年の記念事業とあわせて、内国勧業博覧会を開催。

その後、博覧会跡地に創建された、とても新しい神社となります。

と説明すると、

「新しくないやん」

と、修学旅行生に突っ込みを入れられたことがあるのですが、神代の時代に作られた神社がある中では、まだまだ新品ピカピカの神社だと思います。

御祭神は、平安京を作った桓武天皇となります。

また、昭和15年(1940年)には、京都にお住まいになられた最後の天皇、考明天皇も合祀されている神社となります。


平安神宮の社殿は、平安京の大内裏の朝堂院を5/8に縮小して復元されています。

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こちら、平安神宮の入り口の神門は「應天門」。朝堂院の南面正門です。

門をくぐって中の拝殿は、大極殿。

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左右の回廊は、東が蒼龍楼、西が白虎楼となり、いずれも、平安京のものを厳密に考証して再現されたものとなっています。


平安京の5/8というサイズ感が、倍より少し小さめと、微妙な感じですが、今でも広い、って思うこの空間。平安京の朝堂院は、やっぱり広かったのだなと思います。


拝殿の裏側は、神泉苑という、池泉回遊式の広いお庭になっています。お時間がありましたら、散策するのもとても気持ちいいところとなります。


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因みに、こちらの大鳥居は、昭和4年に建立されます。

観光で来られた方は、この大鳥居を見ると、必ず「おー!」って言うくらい、インパクト大な景色です。

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大鳥居の前にある川が、琵琶湖疏水となります。

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この向こうが、インクライン、琵琶湖に続いているのです。


蹴上やインクラインについては、また別で紹介させていただきます。

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