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世界で一番長い木造建築三十三間堂

世界で一番長い木造建築とされる三十三間堂は、修学旅行生にも人気のお寺となっています。


場所は、京都国立博物館の前となり、京都駅からバスで三十三間堂前で降りるか、京阪電車の七条駅からも徒歩10分位で行くことが出来ます。


バスを降りて、三十三間堂と書かれた方向に進むと、入ってすぐは、広い駐車場となっていて、ぼやぼや歩いていると、警備員さんに怒られます。

それだけ車の出入りが多いのでしょうね。。。


拝観のチケットを買って、門をくぐると、直ぐに三十三間堂の建物に。

靴を脱いで、中へ進みます。


三十三間堂は、正式名は蓮華王院と言い、平安時代の終わりに、後白河法皇が、平清盛に作らせたお寺となります。後白河法皇が、極楽浄土を求める気持ちから作られたとか。

蓮華王は千手観世音のことで、御本尊が千手観音となります。

三十三間堂といえば、千体観音ですよね。


お堂の中に入ると、真ん中に大きな千手観音坐像を挟んで、左右に、500体の千手観音が、前後10列のひな壇にびっしりと並べられていて、それはもう、言葉をなくすくらいの壮観な眺めとなります。

この千手観音は1体ずつお顔かたちが違っており、必ず自分と似た顔の観音様がおられるとか、会いたい人と同じ顔の観音様がおられるとかとという言い伝えがあるため、ついつい、一体ずつ、じっくり顔を見てしまいます。


因みに、今の三十三間堂は、鎌倉時代に焼失して、建て直したものが現存していて、元々は、朱塗りで、中も色鮮やかな極彩色だったとか。

今ではすっかり、退色して茶色いのですが、よくよく見ると、薄く色が残っている場所もあります。

この建物が極彩色で、千体観音が金色に輝いている時代は、まさにこの世に極楽が現れたと、当時の人々は思ったのではないかと思います。


三十三間堂には、千体観音だけではなく、風神雷神と二十八部衆の像も安置されています。

風神雷神は、風邪薬のコマーシャルで有名になりましたが、その基になる建仁寺の風神雷神図は、三十三間堂の風神雷神像を見て描かれたとか。


また、二十八部衆は、千手観音の眷属(家来)で、有名なところでは毘沙門天とか帝釈天、阿修羅などがそれにあたります。

この辺りになると、仏像好きでないと難しいのですが。。。


三十三間堂が何故、三十三間堂と呼ばれるのか、なのですが、世界一長いと言われているそのお堂の柱の間が33あるからなのです。

この33は、観音菩薩が人を助けるときに、姿を変えてやってくるのですが、その変化が33あるからだとか。

細部までこだわり作られた建物なのです。


千体観音を端から端まで堪能した後は、裏を通って戻っていきます。

裏には、三十三間堂にまつわる様々な説明が紹介されています。

また、中央の千体観音坐像の真裏には、1001体目の千手観世音が安置されています。(この場合、中央の千体観音坐像は数にカウントしないのです)


三十三間堂は、800年の歴史があるのですが、宮本武蔵が吉岡道場の吉岡伝七郎と戦った場所として出てきます。(これは史実ではないのかな?)


また、お堂の西側ではお堂の端から弓で的を射る「通し矢」が行われていたのも有名で、現在でも成人の日に合わせて、「大的大会」が行われ、弓道をされる方々が晴れ着で技を競います。この日は無料で拝観が出来るようになっています。


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長くて広い三十三間堂のお庭はそんなに混んでいないので、疲れた際にはゆっくり散策するのも良いですよ。

京都観光には、休憩も必要です。。。

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