師弟コラボビール「島国」限定発売☆
2020年11月、大阪にあるブリュワリー「上方麦酒」さんの創業1周年を記念して、京都ビアラボとコラボ醸造したビール「島国」を限定発売いたしました!
上方麦酒ブリュワーの志方昴司(しかたこうじ)さんは、京都ビアラボのヘッドブリュワー・トムのもとで醸造の研修をされたのち、大阪の下町・淡路でレトロな銭湯の建物をリノベーションした醸造所を2018年にオープンされました。
この師弟コラボビールともいえる「島国」は、トムと志方さんのお互いの故郷であるオーストラリアと日本が共に「島国」であることからその名になり、材料にもオーストラリア産モルトと日本のお米を使用した、豪日セッションビールです。
今日はこの超限定コラボビール「島国」の裏側にある、2人のビール醸造家の心温まるストーリーをご紹介します!
日本初の銭湯ブリュワリー
志方昴司さんは、2018年に上方麦酒を立ち上げ、2019年6月にビール製造免許を取得。
銭湯(御幸温泉)跡地をリノベーションした日本初の銭湯ブリュワリーとしてメディアにも注目され、新聞やTVにも多数出演されています!
企業理念は、「ビールに新しい選択肢を」。
ビールの多様性にこだわり、上方麦酒として発表するビールはどれだけ好評でも 「1度作ったレシピでは2度作らない」という志でさまざまなビールを製造・研究されています。
京都ビアラボでトムからビールづくりを学ぶ
そんな志方さんに、研修当時の思い出や「島国」醸造についてのお話を伺いました。
「僕が研修に受け入れてもらったのは、ビアラボが製造免許を取得して3ヶ月ぐらい経った頃やったと思います!
オーナーの村岸さんに受け入れてもらって、初めてブリュワリーを訪ねた時が、トムとのファーストコンタクトでした。
会うなり早々、トムはバリバリの関西弁で『エアーロック(発酵容器の空気弁)がフィットせぇへんねんけど何か良い方法ない?』と聞いてきて面食らったのを覚えています。
もともと醸造の知識があった上に日々勉強している姿勢や、僕が理解するまで根気よく教えてくれたトムを師匠と仰げたから、今、上方麦酒はやっていけています。
麦汁の移送で詰まってパニックになったり、自転車2台で京都市内に生樽を配達したり、北浜でバーレーワインと辛い物を食べ過ぎて死にかけたり、濃厚な修行時代を今でもたまに思い出すことがあります(笑)」
パンデミック下、オンラインでつないで全力を尽くす
「上方麦酒もなんとか1周年を迎えることができ、コラボ醸造をしたいと持ち掛けたら、トムは快諾してくれました。
『どんなビール作る?』という打ち合わせの時間から楽しく、めちゃくちゃ楽しみにしていたコラボだったのですが、毎年恒例のオーストラリアへの里帰り中にコロナウイルスのパンデミックが起き、予定していたタイミングにトムが帰国することができず、オンラインで日本とオーストラリアをつないで仕込みをすることになりました。
細心の注意を払い、持てる技術をすべて出そうとベストを尽くして仕込みをする僕と、オーストラリアの雄大な川で釣りをしながらゆるく見守ってくれたトム。大好きです」
オーストラリアの麦芽と日本の米を組み合わせて誕生
「その時に仕込んだビールが『島国』です。オーストラリア産の麦芽を使用し、日本らしさを加えるために米を副原料に入れました。
華やかなフルーツのような香りと、ふんだんに使ったオーストラリア産ホップのパンチが効いた自信作です!
500Lしか作っていないので、もうそんなに残ってないですが、是非飲んでみて下さい!!」
と熱く語ってくださいました。
志方さんとトムの師弟愛から生まれたコラボビール「島国」は、トロピカルな風味のあとに、喉にしっかり届く苦味が秀逸。この超限定ビールをぜひお試しください☆
Love beer, Brew beer.
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上方麦酒(かみがたびーる)
https://kamigatabeer.co.jp/
大阪市東淀川区の銭湯(御幸温泉)跡地をリノベーションした日本初の銭湯ブルワリー。元男湯に大容量のタンクを備え、元女湯と脱衣所では腰に当てて "牛乳!!"の代わりに、牛乳瓶に入ったビールを飲めます。