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【ボスキャリ】リレー記事②ソウタ篇:元外資系大手メーカ・ボスキャリ採用人事担当者に直撃インタビュー(前編)

秋の深まりと気温の冷え込みとは裏腹に、熱さを増してきた就活の最中にある皆さん!

きょうは、留学応援リレー記事第2弾ということで、カツコチ・クライアント学生(コーチング継続中)で現在フランス留学中のわたくし「ソウタ」と、カナダ留学から先月帰国した「マコ」がタッグを組み、元外資系大手メーカでボスキャリ採用を担当されてきた「Kさん(人事キャリア8年目)に直撃インタビューした様子をお伝えします。

〜インタビューのお相手:Kさん〜
2014年新卒で国内大手電機メーカ入社。人事・営業・商品企画開発を経験の後、外資系大手メーカに転職、人事部にてボスキャリ採用を担当。”Planned Happen Stance Theory”の考え方から、常に自分がありたい理想の状態をイメージながら日々キャリアを探究している、「かっこいい大人」な先輩。

*カツコチコーチのD氏が、元同僚を紹介してくれたことでインタビューが実現しました。(これぞカツコチパスポート!信頼の輪に感謝)

留学生目線での気になるポイント、ぶっちゃけ質問まで沢山聞いてきました。この記事が、ぼくらと同じような疑問や不安・悩みを抱えている留学生、そして未来の留学生の参考になれば嬉しいです。

では早速聴いていきましょう!

ぶっちゃけ、ボスキャリ参加のメリットって何?

ソウタ: ボスキャリは日本の就活から離れたところにいる留学中の学生にとって貴重な企業との接点。特に、「その場で素早く」選考結果が出るというメリットがあると思いますが、それ以外にどんなメリットがありますか?

Kさん: そうですね、やはりボスキャリは、留学生採用における実績と知名度が高く、「優良企業がたくさん集まる」点が魅力的だと思います。実際の会場はお祭り感がありますよ。学生は、事前に複数の企業にエントリーし選考のプロセスに乗りつつ、現場でブースを訪問し、多くのチャンスに触れる機会があります。うまくいけば、初日の朝から数回の面接を重ねて、開催期間中に最終面接を完了、そのまま幹部との夕食会に同席し内定承諾、というスピーディな流れが当たり前の様に起きます。

ソウタ: なるほど!では企業側はどんなメリットを感じていますか?

Kさん: ひとことで言えば、ボスキャリ参加の企業側メリットは、「海外経験のある優秀な学生を、オフサイクル&低コストで採用できる機会」ということかと思います。

日本国内における新卒一括採用のプロセスとは無関係に、直接その場で実力をみて採用できるのは魅力ですね。留学中の学生は、国内の就活スケジュールにタイムリーに乗るのが難しくて悩むと思いますが、企業側も同様に、このカテゴリの優秀な学生を、他社に先んじて囲い込むチャンスを狙っています。ボスキャリにおいては、実は企業側は卒業年次や年齢をあまり気にしていません。事実、わたしのチームでは、中途採用も歓迎していましたよ。

ボスキャリ参加者に特に期待する人物像や、経験・スキル等とは?

ソウタ: 次は国内採用との違いを聴いていきたいと思います。国内採用と比べて評価基準や面接の内容などで違いはあるのでしょうか?

Kさん: 企業によって方針が違うので、一概には言えなさそうです。外資だと特に、業績や景気動向によっても流動的です。国内採用とボスキャリで合格基準や選考プロセスを変えているケースは多いですが、基本的に、その企業が求めている人財像や能力については一貫性があり、全体の採用プランの中での学生との接点・機会と捉えている可能性が高いと思いますよ。

ソウタ: 企業がボスキャリ参加者に期待している人財像や能力とはどういったものがあるのでしょうか?

Kさん: ボスキャリに限らず、採用において企業は「カルチャーフィット」と「コンピテンシー」を見ています。カルチャーフィットとは、企業の理念や文化との相性のようなもので、性格やタイプ、行動、考え方、マインドなどにおいて、その企業で活躍している人たちと共通点があるかを見るものです。コンピテンシーとは、能力・資質の要素で、特にボスキャリ参加者においては、英語を使うことや、異文化環境への適応力、海外で働くことに抵抗がないこと等を重要視しています。

ソウタ: ボスキャリのように短い選考プロセスのなかでこれらを測るのには限界があると思うのですが、企業はどうしているのでしょうか?

Kさん: わたしの経験では、事前選考プロセスとして、エントリーシートによる選考と適性テストを利用していました。より慎重に職場適性をみたい場合は、最終合格の前にインターンシップを用意することもあります。しかし、ボスキャリでは「すぐに合格が出る」ことが魅力なので、ある程度腹をくくってその場で合格を出す企業も多いです。

ソウタ: やはり数日で内定がもらえるのがボスキャリの魅力ですよね。Kさんは外資系企業に勤めていらっしゃったということで、外資系企業ならではの選考内容があれば教えてください。

Kさん:基本的に外資系企業、職種別の採用を行なっている企業は、その職種のプロフェッショナルを採用するというスタンスです。採用人数については新卒で何人、既卒で何人といった決まりはなく、「人事の数字責任を現場の人まで負わせているか」や「現場の人が本気で採用したいと思った時に合格させる権限があるか」によって採用のスタイルが変わってきます。職種ごとに採用要件は異なるものの、その最大公約数を満たせていれば、「うちの部署ではだめだけど他の部署では合うのではないか」と判断されることもあるでしょう。

【編集後記:ソウタ】

海外で育った人、正規留学をしている人、交換留学や休学留学、海外現地インターンをしている人、どんなバックグラウンドであれ海外と接点があり、かつその経験を活かしたい人にとってボスキャリは恰好のチャンスだと思いました。国内の新卒一括採用プロセスに乗れない不安がある中で、「企業とできるだけ接点を持っておく」という意味でも、とにかく顔を出す価値のあるイベントだと思います。

インタビュー後編:マコのパートも続けてどうぞ!

マコ篇では、以下について聴いていますよ。
①実際の選考フロー
②国内選考との兼ね合い
③留学の種類(正規留学かどうか)
④語学力への期待値


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