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【ボスキャリ】リレー記事③マコ篇:元外資系大手メーカ・ボスキャリ採用人事担当者に直撃インタビュー(後編)

みなさん、2022年も残り2か月を切りましたがやり残したことはありませんか?カツコチ・クライアント学生で、先月カナダ留学から帰国し、ただいま絶賛就活中のマコです。

きょうは、留学生応援リレー記事第3弾ということで、前半のソウタ篇につづき、「外資系メーカでボスキャリ採用担当をされていたKさんへのインタビュー後編」をお伝えします。

前編ソウタ篇はコチラ ↓

前回の記事ではボスキャリに参加することのメリットや、期待される人財像などに関してお聞きしました。

今回の記事では
①実際の選考フロー
②国内選考との兼ね合い
③留学の種類(正規留学かどうか)
④語学力への期待値

についてお聞きした様子をお伝えします!

この記事が同じような疑問や悩みを抱えている留学生、そして未来の留学生達に少しでも参考になりますように。では早速聞いていきましょう!

ボスキャリにおける実際の選考フローは?

マコ: ボスキャリの準備期間から当日までの実際の選考の流れはいったいどんなものなんでしょうか?

Kさん: 企業によっては、現地の選考のみとする場合もあると思いますが、わたしの場合は、事前にエントリーシートをオンラインで提出してもらってます。その後現地で面接→合格→握手(内定)が一般的です。いまは何事も感染症対策状況次第ですが、採用意向が固まったら夕食会に招待するケースが多いです。

マコ: なるほど、ボスキャリと言えどWalk inだけではなく、事前エントリーを大事にされるケースもあるんですね。そして、ほんとに短期間で一気に決まる印象ですね。では具体的に現地での面接は何回くらい行われるものなのでしょうか。

Kさん: そうですね、これも企業によって異なるとは思いますが選考段階は一日2回、午前と午後に面接を行う企業もあります最終面接に関しては、採用決定権のある役員が来れるタイミングに合わせて行われます。企業サイドとしては、役員の日程を複数抑えるのはコストなので、1日に纏めて一気に決めていく。最後顔を合わせてリラックスした雰囲気の夕食会で握手し、直接役員から思いが伝えられるのはメリットです。

マコ: 一日に2回も同じ企業と面接することがあるんですね。体力的にも精神的にもかなり忙しくなりそうですね。

ボスキャリに参加した場合、国内選考との併願はできるか?選考上の影響は?

マコ: 働きたい企業に対してはチャンスのある限り選考を受けたいと思うのですが、一度ボスキャリに参加して選考を受けた場合、その後日本国内で行われる選考と併願はできるのでしょうか?

Kさん: 基本併願はできますのでチャンスがあるのであれば受けられるときに受けた方がよいと思います。ですが一度選考で落ちるとその後一定期間は選考に参加できないといったように、企業によっては何かしらの制約を受けることもあるので注意してください。

マコ: そんな企業もあるんですね。でしたらやはりなんとなく安心感のある国内選考を受けた方がよいのではないかと思うのですが…

Kさん: いえ、個人的には自分が受けられる早いタイミングで選考を受けることが良いと思います。というのも、特に外資の場合、企業が4年生の春の時期まで採用を続けるかどうかはその年によって変わるからです。せっかく力を溜めて沢山準備しても、希望の企業の採用活動が終わってしまっていたらたまりませんよね。

留学の種類によって企業側に学生の扱いや見方の違いはあるか?

マコ: この記事を読んでいる学生の中には正規留学生や交換留学生、休学留学生と様々な形態の留学生がいると思うのですが、企業は留学形態や期間をどれくらい気にするものなのでしょうか?ぶっちゃけ、正規留学生は有利だと思いますか?

Kさん: そうですね、沢山の学生が応募してくるため留学の形態を全てチェックする暇は正直ありません。ですが会社によっては正規留学生のみを対象としていたり、留学期間で学生を区分している場合もあります。

マコ: もちろん企業にもよりますが、学生が思っているほど留学形態は厳しくはチェックされないんですね。

語学力はどの程度のレベルを期待していますか?

マコ: さて、ここで多くの学生が気になっているであろう語学力について質問させてください。ぶっちゃけ企業側は学生にどの程度のレベルの語学力を期待していますか?

Kさん: 正直なんとも言えません。もちろんあればあるに越したことはないのですが、英語力そのものが採用の明確な基準になっている会社は少ないと思います。WantではあるけれどMustではない、という感じですかね。企業側は語学力よりもより「根幹的なコンピテンシー」を重要視しています。つまり、異文化の中で活躍できる素養とか、海外で働くことに抵抗がなく、即戦力でいける可能性をみていますね。

マコ: そうなんですね。では英語力にそこまで自信がない学生でもボスキャリで十分にチャンスはあるということでしょうか?

Kさん: そういうことになります。ですが、やはり留学生が対象のイベントですので英語でのコミュニケーション力が低いと企業側から「何しに来ているんだろう」と思われることもあります。また、英語試験のスコアに対して明確な基準を設定している企業もあるので、やはりあればあるに越したことはないですね。

<インタビュー・完>

インタビューのまとめ

今回は「留学に行きたいけれど就職活動が不安」「ボスキャリについてもっと知りたい」「将来留学を考えている」といった学生さん達に向けた情報発信のため、外資系メーカーでボスキャリ採用を現場担当されていたKさんのご協力のもとインタビューさせていただきました。

私自身、留学と就職活動の両立に関して悩み、留学を諦めようとしていた時期に、ボスキャリの存在を知り「留学生であることがメリットになる採用イベントがあるんだ」と勇気づけられたことがあります。

今回Kさんにインタビューさせて頂いて、企業側が本当にボスキャリ参加学生に対して求めていること、リアルな採用基準、そしてボスキャリだけでなく就職活動全般において【なるべく早く行動する】ことの大切さに気づけたことがとても印象に残っています。

【留学】という言葉に関心のある全ての学生が(私も含めて!)、ボスキャリやその他就職活動を通じて自分らしい未来に一歩でも近づけますように願っています。

最後はKさんから学生へのメッセージで締めたいと思います!

Kさん: 「もちろんボスキャリにおけるテクニックや具体的な選考内容を深く知ることは大切ですが、その裏にある企業の考え方、どういう人が欲しいのか、企業が求めているのは何かといった、より本質的な内容を理解していただけると嬉しいです!今後も、積極的に海外留学を志し、未来を切り拓いていける、学生のみなさんとの出逢いを楽しみにしています」

みなさん
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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