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16日目

今日は、「世界ふしぎ発見!」を見ながら書いてます。
幼い頃は、ミステリーハンターになるのが夢でした。
今日はオーストラリアが舞台なのですが、冒頭の森林火災や動物保護のくだりで、カンガルーがあまりにも可愛すぎて、ちょっと目頭が熱くなりました。

で、こちらはオーストリアの作品なのですが、当館で公開予定のドキュメンタリー映画グリーン・ライ ~エコの嘘~が、〈仮設の映画館〉で本日より公開となっております。

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この〈仮設の映画館〉は、新型コロナウイルスの影響で全国的に映画館が休館となったことを受け、映画配給会社である東風さんが立ち上げた、有料動画配信サイトです。
このサイトでは、観客のみなさんが「どの映画館で作品を鑑賞するのかを選ぶことができる」というのがミソ。
そして、その鑑賞料金は「本物の映画館」の興行収入と同じく、それぞれの劇場と配給会社、製作者に分配される仕組みです。

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状況が改善したらぜひ映画館に足を運んでいただきたいのですが、
今なら〈仮設の映画館〉にてミニシアターで公開する筈だった新作をお楽しみいただくことができます。

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当館は、上記のグリーン・ライ ~エコの嘘~で参加しております。

〈作品紹介〉
ある日、監督のブーテさんが、スーパーの店頭でよく目にする「環境にやさしい」を謳う商品に疑問を抱きました。
カップスープやピザ、チョコレートやドレッシング、お菓子などの多くの商品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使用されていることを知ります。専門家のハートマンさんは、「持続可能なパーム油などない」と主張。その言葉に驚いたブーテ監督は、実態を知るためハートマンさんと一緒に旅へ出発!2人が最初に向かったのは世界一のパーム油生産量を誇るインドネシアでした。そこで2人が目にしたのは、かつての熱帯雨林だった土地が、パーム油農園拡大のために企業によって不法に焼き尽くされた姿でした。
これは、「環境にやさしい」商品を生産するために環境を破壊するという矛盾に満ちた行為なのでは…?
ということを追ったドキュメンタリーとなります。

日本の食品表示では「植物油脂」と書くだけで「パーム油」と書く必要はありませんが、パーム油は、食用に8割、石鹸、シャンプー、洗剤などの日用品向けの工業製品に2割程度が利用されているそうです。
食用では即席麺やチョコレート、マーガリン、パンを含めて様々な加工食品に使われています。
日本での利用は年間に60万トン以上あり、一人当たりで年間5kgも利用している計算だそうです。インドネシアから日本へのパーム油の輸入量は26万トン以上とのこと。
インドネシアではパーム油を生産するためのアブラヤシ農園開発により、今も多くの森が失われており、そうした森の中には、オランウータン、ゾウ、トラ、サイなど絶滅の危機にさらされている野生動物たちの生息地も含まれているんだとか。

本当に持続可能な未来のために、私たち一人ひとりがどう行動するべきか問われるドキュメンタリー作品となっております。

まあ、専門家のハートマンさんが結構ヒステリックに「あれもダメ、これもダメ」とおっしゃるので、じゃあどうすればいいんだ…と思うのですが、監督のブーテさんが私と同じような憤りをハートマンさんにぶつけてくれるので、呑気なブーテさんがちょっと可愛く見えてきます。
「緑色だったら全部〈自然〉ってわけじゃないのよ」的なセリフにはハッとしました。

ということで、環境問題にご興味のある方は、是非。
観賞料金は、一般の劇場公開作品と同じく1800円となっております。

また、〈仮設の映画館〉では様々な新作が公開中です。
是非、お近くの「映画館を選択」して、作品をお楽しみいただけると幸いです。

今日は、思い出ではなく宣伝となりました。
また今後も色々と「劇場と配給」へ分配できる仕組みの配信サイトが立ち上がってくる予定です。

都度、告知して参りますので、もしご興味あれば、是非チェックいただけると幸いです。
ではでは、また明日。

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