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追悼 大林宣彦監督

大林宣彦監督が亡くなった。尾道3部作の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は、大好きな作品だ。映画館に、友達と見に行ったのも懐かしい。この作品たちと共に、私の青春時代があると言っても過言ではない。ノスタルジックな画像と、尾道の素朴な温かさが相まって、映画を見終わってからも心の奥底に、ほのかなやさしさや、温もりが感じられた。それが、今も私の心にある。

好奇心旺盛な私は、学生時代、尾道に足を運んだ。確か「大林宣彦監督映画撮影マップ」のようなもの(正式なタイトルは忘却の彼方に・・・)をもらい、地図を片手にその撮影現場を訪ね歩いた。映画の撮影場所に実際に立ってみると、感慨深い。また、映画を見たときと違った思いが去来したのを覚えている。

尾道は、自然も豊かで、食べ物もおいしく、日本人がすでに遠くに置いてきてしまったものが今も確かに息づいているところだと思う。優しく私を抱いてくれているようで、また訪れたら「お帰り」と言ってくれそうな気がする。

大林監督は、映画の中で尾道のすばらしさと、映画を通して人間が本来一人一人持っているやさしさ、心の豊かさのようなものも教えてくださったように思う。もっと映画を撮っていただきたかった・・・

心から大林宣彦監督のご冥福をお祈りいたします。


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