見出し画像

日本語授業での私の相棒 ➁

昨日の「キッチンタイマー」に続き、もう一つ。日本語授業で私の相棒になっているグッズは「お手製指名カード」である。初めて聞いたら、きっと???だろう。

なんてことはない。リング付き52mm×78mmの単語カードのことである。(昔、英語や古典でキーセンテンスとか覚えるのに使った幅広のもの)それを1枚ずつ学生に配布し、穴を左にした状態で、大きく名前を書いてもらう。一体なんで名前なんか書くんだろう・・と彼らの怪訝な表情を横目に、カードを回収。トランプのように切って、リングを通せば、学生指名カードの出来上がり。1枚1枚めくって学生を指名する。実演すると、やっと合点がいった表情をする学生たち。

私は毎回の授業で学生たちを、バンバン当てている。指名する方法として、席順、名簿順などがあるが、何回もすると学生たちも「~さんの次は自分だ」と事前にわかってしまい、やや面白さが半減する。ここで「指名カード」の出番だ。ランダムになるので当たる方もスリリングである。その上いつでも適当にカードを切れば、また新しい順番になるので、便利この上ない。

それともう一つ。カードなので、平等に指名できる点がメリットである。こちらの問いかけのレベルに関係なく、カードの巡り順によって、平等に指名できるからだ。~さんには、いつも簡単な質問しかしない(または、その逆もあり)とかいう、学生間の意識の不公平感がなくせているのではないかと思う。

授業を活性化させるためにも、「当てる・指名する」というのは重要なポイントなのではないかと、個人的に感じている。

毎回、授業初日ではこの「お手製指名カード」を作ってもらうのだが、今はZoom授業で、作成不可能状態で残念だ。対面授業になった暁には、まず初めに作ってもらうことにしよう。それまでは・・・我慢、我慢。


#エッセイ #日本語教師 #日本語教育 #指名カード #Zoom授業 #授業の活性化  


もしサポートいただけたら、とてもありがたいです。自分をより向上させるための書籍購入や研究会、勉強会の参加費用にします。また、日本在住で中国語圏生徒達の日本語学習のフォローにあてたいです。