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日本に居ながら海外の銀行口座を無料で開設しよう!!【Wise】

TranserWise は 2021年2月頃にサービスの名称が Wise に変わりました。この記事はその直前に書いたため名称が TransferWise のまま残っている場合がありますが、適宜読み替えてください。内容はほとんど変わっていないはずです!

この記事では TransferWise のマルチカレンシー口座を開設したときの記録です。

TransferWise は外国送金のサービスで、銀行より割安の手数料で日本と海外間で送金が出来ます。海外在住、もしくは帰国した方には便利なサービスです。

過去の記事で銀行と比較してどれくらいお得か、そしてアカウント作成の方法について書いています。

そんな海外送金で便利な TransferWise ですが、無料で複数通貨の現地口座情報を取得することが出来るマルチカレンシー口座というサービスがあります。2020年初頭は日本在住ではこのサービスを利用できなかったのですが、2020年9月頃から利用が可能になりました。

この記事では私がマルチカレンシー口座を作成した際の手順について載せておきます。

何が便利なのか?

何が便利かと言うと、外国で何らかの取引をする場合、現地の銀行口座が欲しい場合がありますがそれの代わりになります。

また、TransferWise にはデビットカードがありまして、利用した場合はマルチカレンシー口座から引き落とされます。その際に、現地の決済で利用した通貨の口座にお金が入っている場合はその口座から引き落とされます。

もし、その通貨の口座にお金が入っていない場合は他の通貨で最も為替手数料が安いものから自動で外貨両替をして決済をしてくれます。この外貨両替は TransferWise の海外送金と同じ仕組みで行われるため、両替店での両替やクレジットカードでの海外キャッシングに比べて手数料が割安になります。

なので海外旅行や海外滞在の際には、マルチカレンシー口座とデビットカードを一緒に準備しておくと便利です。

日本でも2020年末頃から TransferWise のデビットカードが始まりました!

現地口座情報が付与される通貨、されない通貨

マルチカレンシー口座では残高として保持できる通貨は50種類以上あるのですが、その通貨が流通している現地の口座情報を取得できる通貨は限られています。

2020年12月現在、公式サイトでは以下の通貨について個人的な専用の口座情報が取得できるとあります。

英ポンド(GBP)、ユーロ(EUR)、オーストラリア・ドル(AUD)、ニュージーランド・ドル(NZD)、 米ドル(USD)、ハンガリー・フォリント(HUF)ルーマニア・レイ(RON)、シンガポール・ドル(SGD)

しかし、私の日本で作成した TransferWise アカウントでは上で挙がっているルーマニア・レイ(RON)については現地の口座情報が取得出来ず、代わりにトルコ・リラ(TRY)が現地の口座情報が付与される通貨となっていました。

口座情報が付与される通貨はその口座情報を使って現地の他の銀行からの振込が可能です。

注意点

ただし、いくつか注意点があります。

まず、 TransferWise の口座には利息が付きません。これは TransferWise が銀行ではなく資金移動業者だからです。そして、銀行ではないので銀行を保護するための各種仕組み(ペイオフなど)の対象外です。だから、もし TransferWise が破綻した場合は預け入れていた分の金額がすべて返ってこないかもしれません。

とはいえ、資金移動業者の場合は客から預かっている金と同額を履行保証金として供託所に供託する義務があり、何かあった場合はそこから弁済費が捻出されることになっています。また、TransferWise は支払不能になった場合は全額を返金すると声明を出しています

マルチカレンシー口座の作成手順

それでは、実際に TransferWise でマルチカレンシー口座を開設してみましょう。以下の例では、私はユーロ(EUR)の口座情報が欲しかったのでユーロの口座を取得しています。

現在はログインすると、以下のように左側のサイドメニューに通貨の残高が表示されているはずです。

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この例では EUR 用の口座を開くことにします。残高の EUR をクリックすると、以下のように「銀行口座情報を取得する」と表示されるので、そこをクリックします。

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クリックすると以下のように、口座情報を取得するために対応する必要がある項目が表示されます。一番下の「銀行口座情報を取得する」をクリックすると、不足している手続きを進めるように指示されます。

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私の場合は本人確認を今までの海外送金時に済ませていたので、ここでの本人確認は不要でした。また、二段階認証の設定をしていないと口座情報が取得できません。私は登録してある電話番号を利用して二段階認証の設定を済ませました。二段階認証に必要なコードは SMS だけではなく音声通話でも受け取ることが出来ます。

各種入力と設定が終わると、口座に資金をチャージする必要があります。

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入金方法は開く口座の通貨(ここでは EUR)ではなく、日本円を選択することも出来ます。

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日本の銀行口座しかない場合は、日本円で入金するのがいいかもしれません。手数料が発生しますが、TransferWise なのでそれほど高くありません。(2020年12月19日時点では 20 EUR を入金する手数料が16円でした)

入金方法はデビットカードも選択できますが、急ぎでない場合は手数料が安い銀行振込がいいと思います。(2020年12月20日現在、クレジットカードでの入金は出来ないようです)

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銀行から入金する場合は、TransferWise の三菱UFJ銀行の口座に振り込むように指示されました。その際の注意書きにもありますが、振込はアカウントを作成した本人の名義で行わないと TransferWise 側が振込を照合できませんので注意しましょう。指示通り振込が出来たら、振込完了を TransferWise に知らせる必要があります。

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銀行振込での入金には多少時間がかかるので、すぐに残高には反映されないと思います。待ちましょう。

数日待つと、入金額が口座の残高に反映されていました。(別件で更に20€をチャージしたため残高が40€になっています)

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反映された残高の通貨をクリック(この例では EUR)して、「お客様の EUR 口座情報」を選択すると

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以下のように私名義の口座情報が表示されます。ヨーロッパ及び中東諸国で利用可能な IBAN が付与されているのが分かります。また、口座の住所はベルギーになるようです。

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実際に口座を利用してみよう(入出金編)

それでは実際にこの口座を利用した入出金してみます。

ここでは別のユーロ内の銀行口座から TransferWise で作成したマルチカレンシー口座に入出金してみました。

まずは、この口座に適当な額を入金してみましょう。ここでは、口座情報に記載されていた IBAN に対して入金してみました。

入金側の操作は割愛しますが、 ヨーロッパ内の銀行からであれば IBAN と金額を指定するだけでした。

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ちゃんと、マルチカレンシー口座に入金を確認できました。この口座の残高から他の口座に送金ができます。

この口座から日本の銀行口座に送金する場合は口座画面の上にある送金ボタンを押しましょう。

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すると、海外送金か同通貨での送金かを選べます。今回はユーロの口座から日本の口座に送金するので「海外送金」を選びます。

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手数料と為替レートを確認して問題がなければ「送金手続き」を押します。あとは口座情報を入力するだけです。

私の場合は住信SBIネット銀行に送金しましたが、数時間から翌日には送金が完了していました。

デビットカード経由で口座内の残高を使ってみよう

TransferWise にはデビットカードがありまして、利用した場合は当然マルチカレンシー口座から引き落とされます。

便利なのは、口座内に利用した通貨がない場合、他の通貨の口座の残高を自動的にリアルタイムの為替レートと割安の手数料で両替して支払ってくれるところです。

例えば、ユーロで支払いをしたときに口座内にユーロの残高が無くても日本円の残高があれば日本円をユーロに自動的に両替して支払ってくれます。

デビットカードの詳細は以下の記事で詳しく述べています。

最後に

ここでは日本にいながらにして日本円以外の通貨の口座が作成出来るマルチカレンシー口座の作成方法についてご紹介しました。

現在はまだ口座が作成できる通貨の種類は少ないですが、英ポンド、ユーロ、米ドルの口座が作成出来ることは便利だと思います。

もし、まだ TransferWise のアカウントをお持ち出ない方は以下のリンクからアカウントを作成すると初回の送金手数料が割引になります!ご興味があればぜひご利用ください。

アカウントの作成方法は以下の記事で解説していますのでご参考にして下さい!

他にも TransferWise についての記事を書いていますので、ぜひご覧ください。

これらの記事であなたの海外での滞在が有意義でお得なものになれば幸いです。それでは。

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