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【箱根駅伝】各校のエースを紹介するよ!(前編)
もう2021年も終わります。それは箱根駅伝が近づいていることを意味しているんです。
今回は出場校のエースを紹介したいと思います!前編は前回1位〜10位の10校です。
田澤廉(駒澤大3年)
日本人学生の中では1番強い選手です。先日の記録会では10000mで27:23:44という記録を出しました。これはオリンピックにも出場した相澤晃選手(旭化成)に次ぐ日本人2位の記録です。無論、学生に限れば史上最速のタイム。
駅伝の実績も申し分なく、特に全日本大学駅伝では1年時と3年時に7区、2年時には8区で区間賞を獲得しました。しかしながら箱根駅伝では今まで3区、2区を走ったものの不完全燃焼が続いています。3度目の箱根では、エース区間の2区で区間賞を狙います。
フィリップ・ムルワ(創価大3年)
前回2位と躍進した創価大のエースはケニア出身の留学生。前回は初めての箱根でエース区間の2区を走り、区間6位でチームに貢献しました。
そして今シーズンは出雲駅伝でエース区間の3区を走り、見事区間賞。その際日本語でインタビューに応じました。
彼の魅力は強気ながらもクレバーな走り。前回の箱根では最初は集団の中で走りながらも、圧倒的なスピードで抜いてきた東京国際のヴィンセントについていき首位争いを演じました。今年の創価大の躍進は、彼の爆走から始まります。
宮下隼人(東洋大4年)
東洋大の主将で、チームの大黒柱。彼は決して順風満帆な4年間を過ごしてきたわけではありませんでした。1年次は駅伝でのエントリーは0、2年次は初めて箱根駅伝に出走し5区で見事に区間賞を獲得するも、チームはまさかの10位。3年次の箱根駅伝ではチームは見事表彰台に戻ってきましたが、宮下選手は前回区間賞の5区で区間3位に終わります。そして今年も大きな壁にぶつかりました。春先から怪我に苦しみ、怪我明けで挑んだ全日本大学駅伝でチームはまさかのシード落ち。
今回の箱根が、泣いても笑っても宮下選手にとって最後の駅伝です。彼の視線の先には、チームを優勝に導く5区区間新しかありません。
近藤幸太郎(青山学院大3年)
今季一気に力を伸ばした青山学院のエースです。2年次に全日本大学駅伝で駅伝デビューも、2区区間13位と苦しい走りに。しかし、それを糧に近藤選手は強くなりました。箱根では7区区間3位で順位を3つ上げ、春のトラックシーズンでは5000mと10000mの青山学院大記録を更新。今秋の出雲駅伝では1区区間賞、全日本大学駅伝では7区で駒澤の田澤選手に次ぐ区間2位と、大学長距離界屈指の選手になりました。今回の箱根はエース区間の2区が濃厚。区間賞でチームの総合優勝に繋げられるでしょうか。
市村朋樹(東海大4年)
彼を東海大のエースとするのは、少し賛否があるかもしれません。10000mで28:04という学生トップレベルの記録を持ちながら、駅伝では中々結果が出せていない状況です。しかし、私は2年次からずっと主力であり続け、チームを引っ張ってきた市村選手をエースに推したいんです。同じ東海大の先輩に、湊谷春紀という選手がいました。彼も駅伝で中々満足のいく成績を残せませんでしたが、最後の箱根では東海大の初優勝を決定づける素晴らしい走りをしてくれました。湊谷選手のように、最後の箱根で大きな輝きを見せてほしい選手です。チームの浮沈は、市村選手にかかっています。
中谷雄飛(早稲田大4年)
4、2、4、6、6、1、6、6、4
これは彼が4年間で走った駅伝の区間順位です。中谷選手は世代ナンバーワンという肩書きで入学し、1年次からずっとエース区間を走ってきました。それでこの安定感を発揮することは中々難しいことなんです。また、小さな怪我はあれど、チームが出場した駅伝には必ず出走しました。つまり彼はチームにとって必要不可欠な存在ということ。1年次からエースの重責を担ってきた中谷選手のラストランは、エース区間の2区が濃厚です。まだ獲得していない箱根での区間賞を目指します。
三浦龍司(順天堂大2年)
現役箱根ランナーとして85年振りのオリンピック入賞を果たした選手です。彼の功績は以下の通り。
・3000m障害U21日本記録更新
・箱根駅伝予選会日本人トップ
・全日本大学駅伝1区区間賞
・3000m障害日本記録更新
・オリンピックで3000m障害7位入賞
・全日本大学駅伝2区区間賞
2年間でこれだけの結果を残しながら、前回の箱根駅伝では1区区間10位。三浦選手も「唯一満足のいかなかったレース」と回想しています。彼が本来の実力を遺憾無く発揮したとき、順天堂の総合優勝も見えてくることでしょう。
遠藤大地(帝京大4年)
遠藤選手の魅力は、「いくら不調でも箱根には必ず合わせてくる」ことです。特に2年次、3年次は前哨戦で中々結果が出ない中での箱根でしたが、箱根は毎回3区を走り、それぞれ区間3位、2位、4位と安定した走りを見せてくれました。そして今季は、出雲駅伝では2区区間5位、全日本大学駅伝では3区区間6位とまずまずの結果を残しています。世代屈指のスピードランナーも、大学卒業後は競技を引退されるそう。競技人生の最後、今度こそ区間賞なるでしょうか。
藤木宏太(國學院大4年)
國學院大學は、この4年間で大きく飛躍しました。2019年の箱根駅伝で過去最高の7位となり、同年の出雲駅伝で優勝。2020年の箱根では3位という結果を残しました。昨シーズンはやや苦しみましたが、今年は出雲駅伝と全日本大学駅伝共に4位といい流れで箱根に挑みます。
そんなチームを4年間支え続けてきたのが藤木選手です。1年次に箱根1区に抜擢され、2年次も主に1区で躍動しチームの躍進に貢献しました。しかし國學院のエースとなった3年次からは、やや不完全燃焼の走りが続いています。しかし、彼が大爆発したときはもう誰も手がつけられなくなるでしょう。そんなポテンシャルが、藤木選手にはあるのです。
イェゴン・ヴィンセント・キベット(東京国際大3年)
東京国際大の誇る最強のエースです。1年次、箱根駅伝3区を走り従来の区間記録を2分以上更新する驚異的な走りを見せました。その猛烈さは彼に抜かれた当時の青山学院大の主将・鈴木選手が笑って前を譲るほど。前回の箱根では2区を走り、こちらでも区間記録を更新しています。
彼は、将来間違いなく世界で戦う選手になります。正直、箱根駅伝の20kmの距離を走るより、トラックの10000mやマラソンの42kmを練習した方がよいかもしれません。しかし、彼は言うのです。
「仲間からもらった襷は絶対嬉しいはずだよね」 (初の駅伝前)
「(東京国際大が優勝した)出雲駅伝のフィニッシュは最高だった。また仲間と喜び合いたい」
世界レベルのランナーをも惹き付ける魅力が、駅伝にはあります。
3回目の箱根は前回と同じ2区が濃厚。今度はどんな驚きを提供してくれるのでしょうか。
前編は以上です!後編は予選会突破の10校と関東学生連合チームのエースを紹介します。
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