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我が家の仕事

 我が家の仕事は陶磁器製造業を生業としていますが、今の世の中それだけで生計を立てるのは難しい。
 京焼・清水焼は生産数も少なく、個々の窯元が独自性をもって製造しているので、様々な風合いのものが存在します。
 我が家の特徴としては、祖父の辻晋六という人が、陶磁器の釉薬(鉱石)が調合の量、窯の温度、焼成方法で様々な色に変化することに興味をもって、雲ケ畑という山間のところから東京工業大学に行ったことから始まった。
 そこで、釉薬やデザインの勉強をし、京都へ帰って来てから開窯するわけですが・・・当時はどのような環境だったんでしょうか?

(https://www.titech.ac.jp/site_search/index.html?cx=016737275621795016578%3Aeswxud3t8mw&cof=FORID%3A10&ie=UTF-8&q=%E8%BE%BB%E6%99%8B%E5%85%AD&sa.x=0&sa.y=0&siteurl=www.titech.ac.jp%2F&ref=www.google.com%2F&ss=3887j2144597j18​

 その後、辻 栄津子(祖母)の婿養子として辻家に入り、戦争時代を乗り越え、三代目の私へと繋がります。

 昭和の初期も京都の陶器業界は非常に厳しいものがあったようです。

 そして父の代になり、バブル期何を作っても本当によく売れました。
 バブル崩壊後・・・陶器製造だけでは難しい時代になりました。
 多くの料理旅館が廃業、卸業者の倒産や廃業。割烹食器を多く作っていたので、大打撃。
 少子化・価格競争・物を持たない生活
 様々な要因で、どの業界も縮小しています。
 ・・・というわけで、我が家では陶芸教室というものを一つの生業として行っています。

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 陶芸教室から正面に見える比叡山。
 それを眺めながら、2時間ゆっくりと陶芸体験をして頂けます。
 コロナ禍の中、マスク着用で1組限定。本日は3名様でお越し頂きました。
 手回しろくろで作る、紐づくり。この後少し乾かした後、高台(足)の部分を削り、体験の日付とお名前を入れ、完全に乾燥後、800℃で素焼き。釉薬をかけて1230℃で本焼き。その後お手元にお送りいたします。

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