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World Interaction Design Day(IXDD) Tokyo イベントレポート

- 会場:Adobe(大崎)
イベントページ

テーマはデザインにおけるダイバーシティとインクルージョン。
聞き慣れない言葉だが、こういう意味があるらしい。

- ダイバーシティ:たくさんの違いがあること
- インクルージョン:社員のいち員として認めること

ダイバーシティが注目されてきた背景
以下、イベントページからの引用。

ダイバーシティ時代と言われ、多様化が世界でも当たり前になってきています。 その思想は、AIのアルゴリズム設計やハードウェア設計、ウェブサイトでのデザインやイラストまで及びます。
人種の多様性に限らず、様々な要素でダイバーシティが議論されるようになりました。 わたしたち日本人は比較的、ダイバーシティに触れることが少ないですが、オリンピックを迎える2020年のためにも注目される思考のひとつです。

Scrumとダイバーシティ

菊池 聡さん(UX DAYS TOKYO 主賓)

例えばこんなことがあった
* 日本のトイレのハンドソープが出るセンサーは、黒人に反応しない(わざわざティッシュを手の上に乗せて反応させているw)
* 自分の肌色でしかテストしていなかった。作った人の問題

チームにおけるダイバーシティの問題
* 「どれぐらいはっきり伝えるか?」が困った
* 日本はハイコンテクスト(前後の文脈でやんわりと伝える)、アメリカはローコンテクスト(ダイレクトに伝える)
* フラットな組織を目指していたのに、階層ができてしまった
* 人種によって、対立意識を持つ人もいるため、日本人 → アメリカ人 → フランス人など、コミュニケーションコストが増えてしまった
* 意思決定は、ナイジェリア人などはトップダウン式、日本の合意式。日本の「稟議」はすばらしいシステムだと思われているw
* インド人は会議中によく頷く。これは理解していないというジェスチャーらしいw
* デザインの批評の仕方は、とても高度がスキルな求められる

チームとしてどういうことを気をつければいいのかまとめ
* 文化によって周りがみんな異なることを受け入れる
* 批評する方法を考える。なぜ、そうなるのかを説明する
* どのようにして合意に至るのかを決めていく

聞こえる選挙

三島さん(株式会社カイブツ)

インターネットで考えるバリアフリー
* 視覚障害者もインターネットを利用する(91.7%も利用しているみたい)
* 自動読み上げをソフトを使っている(HTML → TEXT → 音声に変換する)
* PDFや画像ファイルは読み込むことができない
* 選挙情報はほとんどPDFのため聞くことができない
* 上記問題を解決するために、「聞こえる選挙」というサイトを立ち上げた
* 視力が弱い人は背景黒の白文字が見やすい。装飾も減らした超ミニマムなサイト
* 視覚障害者の動読み上げをソフトの速度はめちゃ早い。通常の人には聞き取れない。(視覚障害者は耳が発達しているため高速な音声でも聞き取れる)
* 健常者が視覚障害者の世界を意識できるように

感想

今まで、同じ人種の日本人としか働いたことがなかったが、ダイバーシティの環境で働く場合、考え方や伝え方など様々考慮しなければならないようだ。

特にデザインの批評の仕方は、相手を傷つけたり、怒らせてしまう可能性があるので、国境を超えた言葉選びは慎重に行わないといけない。
これから、日本でもダイバーシティを意識した企業が増えてきているので、こういったノウハウも必要になってくるだろう。

また、視覚障害者は91.7%もインターネットを利用しているとは思わなかった。自分が普段あたり前と思っているデザインも、視覚障害者にもきちんと使ってもらうように意識しなければ。

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