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『シンガポールの少年野球事情について』~シンガポール駐夫~

今回はシンガポールの少年野球事情について書いてみます。

誰が興味あるねん!
って内容かもしれませんが、僕が非常に欲しかった情報。
1年に1人くらいしかニーズはないかもしれませんが、そんなニッチな情報を欲している方にお届けします。

今後シンガポールの来られる方、シンガポール在住で少年野球の入部を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

2023年10月シンガポールにに来て以来、長男は大好きな野球をシンガポールでもしています。

半年参加してみての情報や感想を書いていきます。

駐夫記事の他にも元転職エージェントとしての知見を記事にしていますので
こちらも是非ご覧ください。


シンガポールの野球事情について

シンガポールにおいて野球はとてもマイナーなスポーツです。
野球人口について調べてみたのですが見つけることもできませんでした。

シンガポールには大きな公園がたくさんあるのですが、野球をしている現地人についてこれまで見たことはありません。

一方でイギリスにゆかりのある国なので、クリケットをしている現場はよく見ます。(インド系の方がメイン)

街中のスポーツBarでも野球を放送しているところを見たことはないですが、クリケットの試合を放送しているのも見かけます。

シンガポールの少年野球事情について

少年野球も当然、マイナースポーツでして、調べる限りシンガポールには2チームしかありません。

(1つ野球塾的なものはあるのですが、チームではないはずです)

いずれにせよ、この2チームが最大級です。

2チームとは日系の野球チームとアメリカの野球チームになります。

大きな特徴差としては以下になります。

日系チーム
・軟式野球
・父母が中心となり活動サポート(日本の少年野球と同様)
・日本人学校や大規模公園などを使用している
・東南アジア遠征やシンガポールのアメリカチームと試合
・4年生までは週1、4年生以上は週2で活動
・日本人メイン、一部欧米系、アジア系のメンバーも在籍
・5.6年生と4年生以下の区分けで活動
・各学年10名以下(という印象 正確には分かりません)
・月会費100ドル
・HP:
https://www.bcsgp.org/home

アメリカチーム
・硬式野球
・シンガポールアメリカンスクールの野球チーム
・シンガポールアメリカンスクールのコーチが運営
・保護者はサポートのみ(指導はしない)
・シンガポールアメリカンスクールのグラウンドを使用
・東南アジア、ドバイ遠征、シンガポールの日系チームと試合
・2年生までは週2(月土)3年生以上は週3(月木土)
※週末だけの参加も可能
・アメリカ中心、シンガポール、日本、韓国、台湾、南米系のメンバー
・6年生以上、3-5年生、2年生以下の区分けで活動
・各学年20名前後
・25ドル/回前後(3ヶ月分を支払い)
・HP:
https://www.sas.edu.sg/arts-athletics-activities/eaa/baseball

その他ソフトボールチームについては野球より多くチームはあります。

我が家について

我が家の長男はアメリカチームに入部しました。
平日は別の学校に通っているため、土曜日だけの参加です。

アメリカチームを選択した理由は以下の通りです。

・親元を離れて野球をしてほしかった
・好きなことを通じて英語を学んでほしかった
・アメリカンスクールのグランドが素晴らしすぎた
・世界の広さを肌で感じてほしかった
・日本で学んだ野球の固定概念を壊してほしかった

ざっとこんな感じです。

その中でも特に親元を離れて野球を学ぶということにポイントをおきました。

日本でも長男は野球チームに入っていました。
実は、そのチームでは僕もコーチとして参加していました。

非常に素晴らしい経験で、コーチ仲間も出来て非常に有意義な時間を過ごせました。

ただし、シンガポールに来てからは私が家庭をメインに担当しているので、平日は日本にいた時よりも子供と接する時間が増えました。
せめて、好きな野球くらいは私と離れた方がいいのではとの判断でした。

日本チームも拝見している限り、とても熱心で素晴らしいチームです。

幼少期におけるベーシックな野球スキルについては日本チームの方が丁寧に教えていただけるのではないかと感じています。

アメリカチームについて

入部してみての感想

結論から言って我が家にとってはとてもいい経験が出来ています。

日本で味わえなかった雰囲気、設備・環境は、そこにいるだけで上手くなったんじゃないかって勘違いできるほどです。

多国籍な環境で行う1つ1つのプレーは、1つ1つの成功は子供を大きな自信を醸成させ、大きく成長させてくれています。

入部退部について

個人的に凄くいいと思った1つが、入部退部の概念がないことです。

日本の少年野球は退部のハードルがとても高いので、自然と入部のハードルもあがります。あくまで一例ですが、「半年間は同じエリアの他のチームにはいけない」など大人の都合で設定されいるルールが多くあります。

こういった入退部のハードルの高さも野球人口の減少に繋がっていると思います。

一方でアメリカチームは3ヶ月ごとにレッスン料を払いします。
3ヶ月は野球、次の3ヶ月はサッカー、そして次は野球、次はラグビーなど組み合わせは自由自在です。

退部の制限がないので、入部のハードルも低く、3ヶ月おきに新しいメンバーが入ってきます。

実力主義と機会均等の共存

個人的に素晴らしいと思った2つ目は、実力主義と機会均等の共存です。

具体的に何かと言うと、6年生以上、3-5年生、2年生以下で活動しているのですが、上のグループでプレーしても遜色ない子は飛び級を直ぐに行います。私の息子も2年生ですが飛び級し3-5年生のカテゴリーで活動しています。
ただ、同カテゴリー内においては実力差は関係なく機会均等をされています。

更に具体的には、打順も日替わり・守備位置も日替わり、2年生であろうがピッチャーもやります。

一方で日本の少年野球は学年カテゴリーの縛りが非常に強いです。「学年」でチーム構成をして、機会については実力差で大きく差が出てしまいます。

早熟な子に無理をさせることなく、そして大器晩成型の子にもチャンスを与え続ける、この考え方は素晴らしいと感じています。

その他もろもろ

・コーチのレベル
具体的な技術指導はないのですが、練習の運営や選手のモチベーション管理などは本当に素晴らしいと思います。
ミスには本当に寛容でミスで落ち込んでいる子や大人の顔を見てる子をみかけたことはないです。

・気分が上がるしかけ
セメスターごとに、「基礎を学ぶ」「試合を学ぶ」などテーマがあります。
例えば「試合を学ぶ」セメスターではチーム内を4チームにわけて試合をします。わざわざ、そのセメスター用にユニフォームも作ってくれます。
(そのデザインが子供が大好きな派手なデザインで最高です)

シンガポールの野球環境

①グラウンド状況

野球専用グラウンドは残念ながらないです。
学校のグラウンドや公園を使用しています。
シンガポール内には大きな公園もあり、日本のようにボールの使用制限などはないので、自由にキャッチボールもバッティングもできます。
我が家はよく「ウェストコーストパーク」で野球しています。

②野球ショップ

野球人口が極端に少ないわりに、野球グッズに関しては比較的簡単に手に入ります。

おすすめは「GUROBU」です。
amazonでもいろいろ買うことは出来ます。

個人的には日本では打っていなような、MLB使用のグッズも多くあり非常に楽しんでいます。

③バッティングセンター

本格的なバッティングセンターもあります。
ソフトボールチームの方も利用されていて、想像以上に活気がありました。

最後に駐夫から一言

非常にニッチな情報を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
我が家がアメリカチームに所属をしているので、アメリカチーム情報が中心となってしまっていますが、間違いなく両チーム素晴らしいチームです。

シンガポールでのチーム選びの参考になれば非常に嬉しいです。

学年があがるにつれて、近隣諸国へ遠征もあるようなので、また遠征記録などは書いていきます。

ではまた。





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