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ウェルカム!恥ずかしがりやさん。

こんにちは!長崎県で子ども向けに「演劇」の講師をしています渡邉です。

演劇をやろうかどうかと悩んでいる子の保護者の方からよく受ける質問に「恥ずかしがりなんですけど、大丈夫ですか?」というのがあります。結論から言いますとウェルカムです!今回は「恥ずかしがる」「人前にたつのが苦手」「あがり症」などなど。すなわち「緊張する」についてを書きたいと思います。

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なぜ、緊張するのか?

「慣れていない」と「失敗してはいけない」が重なると、人は緊張します。なので、そういう環境に立たされると、誰だって緊張するものなのです。生まれながらに緊張しないって人はいません。ですから逆から考えると、緊張しないようにするためには「失敗しないための練習を繰り返す(繰り返すと慣れます)」となります。慣れたと思っても、さらなる大舞台へと環境が移ると、また緊張が襲って来ます。そしたら、その大舞台を何度も経験すると、緊張しなくなる…といった繰り返しです。とてもシンプルです。

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緊張しているときに考えべきること。

最初は必ず緊張する。ならば、その最初緊張しすぎないことが大切だったりします。どうすればいいのか?…それは「自分が今、慣れてなくて、失敗できない状況にあるのだ」ということを冷静に考えることができれば、比較的に落ち着くことができると思います。緊張しているときに「なるほど、緊張して当然だ…」と、緊張している理由を冷静に分析することが重要なのです。そうすると緊張を、楽しんだり、プラスに変えることが出来たりします。こういう思考のことを「メンタル」という言葉でまとめているのだと思います。

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子どもの頃にやらせるべきこと。

「失敗してはいけない」が緊張をうむのであれば「失敗していい」は、緊張しないってことです。実はこれ、長い目に見るととても大切なことなのです。大人でも「喋るのが苦手」「あがり症」という人たちが、けっこういらっしゃいます。こういう人たちの多くは、経験失敗をあまりさせてもらえなかった人たちだと思います。例えば、口を開くと「喋るな!」と怒られ…挑戦して失敗すると「へたくそ!」怒られる…こういうことが続くと「話すと怒られる」「失敗すると怒られる」という思考になり、その思考のまま成長してしまいます。失敗を恐れて無意識に挑戦することを避けるようになります。結果「喋るのが苦手」「あがり症」だとかになっていくのだと思うのです。ですから、子どもの頃から、なるべく失敗を経験させるべきです。正しい言い方をすると「失敗してもいいんだ」と思わせる環境が大切だということです。失敗したときに「ダメだ!」と言われると、次やるのが怖くなります。ですが「惜しい!いい感じ!」と言われると、またやりたくなりますよね。挑戦することに抵抗がなくなります。すると経験値も上がります。とてもいい連鎖がおこります。そして、そういう環境が、緊張しても緊張とうまく付き合うことが出来る能力に繋がるのだと思います。

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表現は自由。

表現(演劇)に不正解はありません。ですから、そもそも、否定なんてされない世界です。そしてまわりには、いろんな表現の見本が転がっているわけです。それを見ると、いろんな挑戦が許されることを知り、少しづつ意識が前に向き始めることでしょう。ですから、恥ずかしがりやさんは、是非「演劇」を始めてください。きっとよい結果に繋がると思います。

子ども劇団ホーリーゴースト

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