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協生会の取り組み「移動図書館・図書館サービスを拡充する」

協生会は、移動図書館の更新、南郷分館の整備、ブックポストの新設、図書館本館の施設整備などを提案し、実現しました。

移動図書館は車に図書館の本を積み、市内全域の巡回ステーションを巡り、市民の暮らしの場に本を届ける便利な図書館サービスです。

市域が長い大津市では早くから移動図書館サービスに取り組んでいました。
そのため、移動図書館の車両は2台とも導入から20年以上が経過し、故障が頻発していました。
車の製造年が古すぎて、この先は修理部品が手に入らない事態も考えられました。

老朽化が目立つミッケル号、不具合が頻発していた
(令和2年9月通常会議投影資料)


雨漏りがしたり、キーが抜けなくなるなど、移動図書館の巡回に支障が出るのではないかと心配するほどの状況だったので、新しい車両になって本当に良かったです。


新車に更新された「さざなみ号」を一足先に視察させていただきました。

移動図書館車両「さざなみ号」は篤志家の寄付金を活用し、更新することが決まりました。
先日やっと車両が納入され、3月29日に出発式が行われました。
当日は、ブルーの車体に子どもたちの絵が描かれた新さざなみ号に多くの取材が入りました。

令和4年度には「ミッケル号」の更新費用が予算計上されており、4年度に発注、5年度に納車予定です。

大津市でも返却用「ブックポスト」を導入し、非来館型図書館サービスの拡充を
協生会は、誰もが借りやすい返しやすい図書館サービスの拡充を求めてきました。
図書館で借りた本を館外で返却する「ブックポスト」の設備を導入して、返却のためだけに図書館へ行く負担を軽減していただきたいと、議会質問を通じて提案してきました。
担当課からは、調査研究し、導入も含めて検討するとの答弁をいただいていました。
今年度の議会質問で再度確認したところ、アンケート調査の結果も検討して、令和4年度には初めてのブックポストを設置する予定で適地選定を進めているとのことでした。
協生会としては、通勤通学途中に返却できるよう、まずは乗降客数が多い駅などへの設置を求めています。
いずれにしても、導入の方向で検討されていることを高く評価しており、令和4年度の設置に期待するものです。

図書館の分館として位置づけられた南郷図書館の整備拡充を
南郷図書館はもともと南郷公民館図書室という公民館の施設でした。
しかし、コミュニティセンター条例の制定に伴って、南郷公民館からは独立し、「図書館南郷分館」として新たなスタートを切ることになりました。
しかし、図書館と位置付けられてから1年たっても、図書館の案内看板もなく、図書館内の設備も公民館図書室の時のままでしたので、図書館らしく整備拡充することを求めました。
令和3年度にやっと整備の必要性が認められ、公道に面した位置に案内看板を設置することや雑誌専用棚を導入することなどが決まりました。
 案内看板は令和3年度に設置を完了しており、専用棚については令和4年度に配置される予定です。

道路に面して案内看板の設置が実現!図書館の存在を市民にアピール。

図書館本館の雨漏り対策を
令和3年度、夏の大雨による漏水で図書館本館の児童書コーナーが漏水し、土日とも使用禁止になりました。
児童書コーナーは畳敷きで、親子が座って読み聞かせをしたり、大きく広げて絵本を選んだりするくつろぎの場所です。
漏水箇所が特定できず、児童書コーナーや子ども用トイレで数日間にわたって漏水が続き、利用する市民のみなさんにご不便をおかけしたことを大変残念に思います。
漏水対策の緊急工事を求めると共に、今後は年次計画的に適切な維持管理に努めるよう求めました。

壁面からしみ出す子どもトイレの漏水は数日間続きました。床が濡れると滑って危険なので職員がこまめにふき取りながら使用していただきました。(令和3年8月通常会議 議場投影資料)


雨漏りのため使用できなくなった児童書コーナー。書架の絵本はいち早く退避させ無事でした。(令和3年8月通常会議 議場投影資料)

市は答弁で、緊急補修工事に向けて対応しているところであり、今後、利用者のサービス低下を招かないよう、適切な維持管理に努めてまいりますと答えました。
漏水対策の緊急工事は終了し、その後漏水は起きていません。
今後は、利用者のみなさんにご不便をお掛けすることのないよう、予防的な修繕にも積極的に取り組むよう提案してまいります。

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