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【教員採用試験二次試験対策】場面指導のこたえ方「悪口を言ってきます」

教員採用試験の二次試験対策として
場面指導について
例をあげてお話していきます
今回は
あなたが担任をしている児童が

「○○くんが悪口をいってきます」

と言ってきました

あなたならどのように対応しますか

という内容でお話します


児童が言ってくることが多い「悪口を言われた」



(「教採対策ねこのーと」場面指導より)


児童は「悪口」をいわれた
ということを先生に言ってくることがあります
ですが
いつ
どんな状況で
児童が言ってきたかによって
その対応はちがいます

先生がひとりのとき


先生がひとりのときに
近寄ってきて
そっと
小さな声で言うとき

きっと
その児童は
先生にいつ話せるかなと
私に伝えるタイミングを
ドキドキしながら探していたかもしれません

休み時間など

授業の合間や休み時間など
児童がそれぞれのことをしているときは
教室がザワザワしていますよね
そのようなときに
大きな声で
「せんせーい
 ○○さんが悪口を言いまーす」と

悪口って
どの程度のものなのか
何を言われて
悪口と言っているのか
よくわからない
そんな状況のときもあります

授業中にも言ってくることもある

授業中
たとえば
国語の時間に作文を書いている途中
算数の時間で作図をしているとき
英語で友だちと会話をしているとき
グループで相談をしているとき
授業中でも
「せんせーい
○○さんが悪口を言ってきたー」
と叫んでみたり
私のところにきて
「あのね
○○さんに悪口を言われました」
と言ってきたり
そんなこともあります

ひとことで
「悪口を言ってくる」
といっても
いろいろな場面が思い浮かびます

面接だったらどのようにこたえればよいか

このように
いろいろな場面があるのなら
面接でどのようにこたえればよいの?
と思いますね

そんなときは
思ったそのままを面接官に伝えてみましょう

たとえば
私がこの質問を受けたとしたら
こんな風にこたえたいな
と思います

私のこたえ方


児童が「悪口を言ってきます」と言ってきた時の
状況によって対応を変えたいと思います
たとえば
私がひとりのときに言ってきた場合は
時間をかけて話をきくことが
できるようにしたいと思います
休み時間に大きな声で言ってきた場合は
児童の近くに行き
どのような状況なのか
周りにいる児童の様子なども含め
確認したいと思います


このような感じでしょうか

いろいろな場面が想像できない場合

そうはいっても
私には経験があるので
さまざまな場面を思い浮かべることができる
それは経験からくるものです

学生のみなさんであれば
実際に担任の経験はないので
いろいろな場面など
思い浮かばないですよね

それは当然です

ですから
私が学生だったとしたら
どのようにこたえるか考えてみました

学生の私だったらこうこたえる

悪口を言われる
といってきた児童の気持ちを
まず考えたいと思います
児童が言ってきた状況によって
対応は違うかもしれませんが
その場にあわせて
判断できるようにしたいと思っています

このような感じかなと


もしかすると
このあと、
その場にあわせて判断する
と言われましたが
具体的にはどのような場面が考えられますか?
と突っ込まれる可能性がありますが
そういったときに
思い浮かばなければ
「すぐに具体的なことは思い浮かばず
すみません
児童の気持ちに寄り添う
ということは心がけたいと思っています」
などでも大丈夫だと思います

こうでなくてはいけないと考えないで


正しいこたえはなんだろうと
きっと不安になると思います
ですが
先生として
児童の気持ちに寄り添おう
という想いがあれば
それを伝える
まずはそこかなと
私は思うのですがいかがでしょうか

根拠を示すとしたら

さて
そうはいっても
一個人の教員経験者のいうことを
本当に信じてよいか
面接官でもないのに
と思う気持ちもありますよね

ということで
私のこたえ方に
根拠をつけてみました

ちなみに根拠は後付けです笑

生徒指導提要(改訂版)が根拠

私のこたえ方に
もし根拠を添えるとしたら

生徒指導提要(改訂版)令和4年12月

の「児童生徒理解」の一部を
あげてみたいと思います

児童生徒理解
観察力と専門的・客観的・共感的理解
児童生徒理解においては、児童生徒を心理面のみならず、学習面、社会面、健康面、進路面、家庭面から総合的に理解していくことが重要です。また、学級・ホームルーム担任の日頃のきめ細かい観察力が、指導・援助の成否を大きく左右します。また、学年担当、教科担任、部活動等の顧問等による複眼的な広い視野からの児童生徒理解に加えて、養護教諭、SC、SSWの専門的な立場からの児童生徒理解を行うことが大切です。この他、生活実態調査、いじめアンケート調査等の調査データに基づく客観的な理解も有効です。特に、教育相談では、児童生徒の声を、受容・傾聴し、相手の立場に寄り添って理解しようとする共感的理解が重要になります。

(「生徒指導提要(改訂版)」令和4年12月文部科学省より引用して一部を抜粋)

観察と共感的理解
を大切にしたい対応
という風にとらえていただけるかなと思います

もちろん
これが完璧な対応であるとも
最適なこたえ方であるとも
いえませんが
こういったこたえ方も
〇ではないかと思います

この記事のまとめ

教新採用試験の面接
とくに場面指導では
最適なこたえをすることが
よい評価につながる
とも限りません
もちろん
最適なことがわかれば
そのほうがよいですが
それを求められている
ということとも限りません

先生として
どうしたいか
児童生徒に対して
どう向き合っていきたいか
その根本的なところを
自分の想いや
熱意、情熱といったものと
公立学校教員として
求められていることを
すり合わせて
こたえていく

それが大切ではないかなと
私は思います。

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