200407_15

「このまま何もしなければ、もって1ヶ月です」
うわ、まじか。というより、やっぱそうだよな。去年の秋口から医者は信用ならねえつって抗がん剤治療やめてたしな…そりゃ進行するわって感じ。あの時お母さんを無理にでも治療続けさせてたら何か今変わったんだろうか。
患者の意思最優先とは言ったものの、ずっとこれは引きずってしまう気がする。

「お母さんがいなかったらお前らみんな俺はいらない」
あー、でたでた。カッとなった時のお父さんの常套句。ただ、今の状況でそれを聞くのはなかなか腹立つものがある。お母さんが大変だからこそ残った家族でなんとか各々しっかりして家事やら仕事やら頑張って両立しないといけないのによう言うなこの人は。俺もお前いらないって言わないようにしてるのに。ずるいなお前は。逃げ道をチラつかせていつでも逃げれることを言ってくる。腹立つわ呆れるわでしんどい。

前見た夢がなかなかにリアルで自分の「ぎゃあ！」って声で起きた。夢の中でも私は長男から金貸してくれと言われ、次男はお母さんに進路のことで説教されてた。あんまりにもリアルで怖かった。でも夢の中のお母さんは、いつも通りで。元気ないつも通りのお母さんでそれが唯一の救いだったかも。

日に日に痩せていくお母さんをみてしんどいものはあるけど、私らにはどうしようもできんのがもどかしい。固形物も飲めないし粘性のある液体すらも飲み込めず食道で物が蓄積して結局吐き出す、ってのみるとなんとかしたくなる。今の私にはなんとか家のことを現状維持することしかできないのがまたしんどい。家のことやるのが一人暮らしの時とまた勝手が違ってこんなにしんどいとは。結婚願望がどんどん薄れていく。

今後の治療でどう転がっていくかわからんけど、私には私のできることやるしかないんだなって。